事件

歴史に秘められたニッポンの「陰謀論」を解け!(3)あの「重大ニュース」に潜む絵図

 人々が歓喜する一大イベントにも、実は〈謀略のシナリオ〉は組まれている。意外な点と線を、ここに推察してみたい。

 66年、日本中を熱狂させたザ・ビートルズの来日公演には、さまざまな陰謀論が渦巻いている。

「日本とアメリカの両政府が組み、当時盛んだった学生たちの安保闘争を潰す目的でビートルズを呼んだ、と。つまり、政治から若者の目をそらせるために、彼らの人気を利用したという説です。また、大がかりな警備態勢を敷いたことで、警察の有事の際の予行演習にしていたという説もあります」(芸能記者)

 昭和の事件に詳しいライターの藤木TDC氏は、「後者なら考えられる」と後押しする。

「そもそも“来日フィーバー”はそこまで国民に影響したわけではありませんでした。でも『大がかりな警備が必要だから』として、警察は大げさに対応していた。むしろビートルズは、『警察が莫大な予算を引っ張るための口実に使われた』という陰謀のほうが根強いのではないでしょうか」

 85年、金の悪徳商法で全国の高齢者たち数万人から被害総額2000億円を引き出した「豊田商事」による詐欺事件が起こった。そして6月18日、会長の永野一男逮捕の報を聞きつけて集まったマスコミの目前で、右翼を名乗る男2人に永野会長が惨殺された事件は、昭和事件史の中でもその動機の不可解さが際立っている。

 刺殺した犯人自身が詐欺の被害者ではなく、被害者だという元部下たちに「ぶっ殺してくれ」と頼まれたからだというのだ。

「そうした動機の不可解さからか、『事件のバックに政治家がいる』という陰謀論がささやかれました」

 そう語るのは、前出・藤木氏だ。

「実は、詐欺の胴元はある政治家で、永野逮捕により自分の存在が明るみに出ることを恐れたため、“消した”というのです。右翼の単独犯ではない、と」

 実際、永野会長が刺殺されたことで、金の流れの解明は不可能となる。そして翌日、投資ジャーナル事件の中江滋樹会長も、「駆け込み」で逮捕されている‥‥。

 初代内閣総理大臣の伊藤博文は、1909年10月26日、中国東北部・ハルビンで、朝鮮の独立運動家・安重根(アンジュングン)が放った3発の銃弾によって死亡。歴史に名高い暗殺事件だが、最近になって「犯人は安重根ではない」という説が飛び交う。

 安重根が持っていたのは7連式のブローニング拳銃で、実際に放たれたのはカービン銃弾。さらに、伊藤の近くにいたロシア人が誰ひとりケガしていないため、「ロシアによる暗殺ではないか」という見方だ。理由は「伊藤の裏切りによる日露戦争の敗北」にあるというのだが、安重根が処刑されたこともあり、解明は困難ということになろう。

 最後は、今や季節の風物詩となった「東京マラソン」である。07年に始まり、参加希望者は群を抜いている。

「開催中、『テロなどの大規模事件の有事が想定されるから』とし、警察が予算をぶんどるための口実になっているという可能性は高いです」(前出・藤木氏)

 東京マラソンはそれ以外にも陰謀の温床となっているようで、走行コースに着目すると、とんでもない説が浮かび上がるという。オカルト研究家の吉田悠軌氏が言う。

「コースをひもとくと、平将門と縁のあるスポットをことごとく通っているのです。新宿周辺の鎧神社や飯田橋周辺の筑土八幡神社、そして有名な『将門の首塚』などです」

 陰陽師で言うところの「結界を張る」コースと重なるというのだ。

「そうした場所を群衆に走らせることにより、“将門パワー”を東京に放出しているんだとか」(前出・吉田氏)

 あくまで「一説」ではあるが──。

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