芸能

「けもなれ」脚本家が“坂元裕二になれない野木亜紀子”と言われ始めた理由

 新垣結衣、松田龍平、田中圭、黒木華といった「豪華な顔ぶれのムダ使い」と批判する声が起きているドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)。10月31日放送の第4話では、新垣演じる晶と松田演じる恒星が、ベッドの上で妖しい会話を繰り返し、キス寸前までコトに及ぶも一線は越えなかった。そのため、ネット上では一部の視聴者が「何だよこの展開!」「脚本家の野木亜紀子は何が描きたいの?」「坂元裕二が書いた『カルテット』みたいなドラマにしたいのかもしれないけど力不足」「坂元裕二になれない野木亜紀子」など、このドラマの脚本家である野木亜紀子氏に対して怒りの声があがったという。

「野木氏は2016年10月期放送のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の大ヒットで知名度を上げた脚本家です。しかしこの時の脚本は原作漫画があり、その他の野木脚本も原作のある場合が非常に多く、かつては『オリジナル脚本が書けない野木』とヤユされたほどだったんです。それが、今年1月期放送のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)は、原作のないオリジナル脚本で、第96回『ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞』1位を獲得。心ない噂を払拭することはできましたが、放送中の『けもなれ』は、4人の男女をメインに恋愛ドラマとはひと味違う“ラブかもしれないストーリー”を描いていることで、昨年1月期放送の坂元裕二脚本のドラマ『カルテット』(TBS系)と比較する視聴者が出現したんです」(テレビ誌ライター)

 この「カルテット」は野木氏の知名度を爆上げした「逃げ恥」の次クールに放送された作品だが、実は非常に評価が高い作品だったという。テレビ誌ライターが続ける。

「『カルテット』は、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人をメインキャストに据えた、視聴者がいかようにも解釈できる人間の愚かさや恋愛感情の不思議さなどを緻密に描いた“大人のラブサスペンス”でした。平均視聴率こそ8.9%とあまりいい記録は残せなかったものの、第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞をはじめとする5部門制覇など複数のドラマ賞を受賞。ドラマ好きから圧倒的な支持も得ました。野木氏はこれらのことから坂元氏と比較されて、『獣になれない私たち』をもじって『坂元裕二になれない野木亜紀子』と言われるようになったようです」(テレビ誌ライター)

 もちろん、ドラマ好きからは「果敢に挑戦している作品」とも言われているという「けもなれ」。「カルテット」以上に視聴者の心をつかむ作品となるか。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え