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テリー伊藤対談「長谷川豊」(1)ヤラセ報道や現場の裏を暴く

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●ゲスト:長谷川豊(はせがわ・ゆたか) 1975年生まれ、奈良県出身。99年にフジテレビにアナウンサーとして入社。朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」などで活躍。12年6月、会社の経費不正使用でアナウンス職を解かれ、13年4月1日付で退社し、フリーに転向。フジテレビ時代における「横領疑惑」が人為的に仕組まれたことや、社内の内情に関し暴露したブログが大人気となった。現在は新情報バラエティ「バラいろダンディ」(毎週月~水曜・夜9時~、TOKYOMX)にてメインキャスターを務める。

 フジテレビの看板アナウンサーとして活躍していた長谷川豊氏。「横領疑惑」による電撃退職後も、その舌鋒は鈍ることなく、テレビ業界の体質や裏側に対し鋭い視線を向けている。フリーになってから約1年がたった現在の心境や古巣への思いを、天才テリーが直撃した!

テリー 僕たち、意外と初めて顔を合わせるんだよね。

長谷川 そうですね。とても初めての気はしないんですが(笑)。何と言ったって「朝の憎きテリー伊藤」ですから。

テリー エーッ。

長谷川 「とくダネ!」の真裏でしたから。番組が始まった当初「スッキリ!!」のMCが加藤(浩次)さんだと聞いた時点で、僕らスタッフは「勝った」って言っていたんです。失礼ですけど、加藤さんとは「めちゃイケ」とかで同じ(フジテレビ)局内で一緒にやっている仲だから。でも「横にテリー伊藤がいるらしい」と聞いた時に「何だって。ヤバイな、それは」という話になって(笑)。

テリー いやいや。でも長谷川さんは、フジテレビを辞めた、というか「辞めさせられた」のか、その騒動のあとにとにかく精力的に活動されて、すごいよね。

長谷川 ありがとうございます。おかげさまで。

テリー この4月からTOKYOMXテレビで、夜9時のゴールデンの番組(「バラいろダンディ」)のメインキャスターを務めるんだよね。

長谷川 はい。1時間の生放送で、月・火・水曜日を担当するんですけど。メインキャスターを務めさせていただけるというのは、本当にありがたい話です。

テリー 今MXテレビは、いちばんおもしろい局だよね。

長谷川 そうなんですよ。何というか、反骨精神にあふれる社風なんですよね。反体制というか。勢いがあって、やりたい放題(笑)。

テリー もはやキー局のような存在になってるよね。

長谷川 この間も「5時に夢中!」という番組でBPO(放送倫理検証委員会)に怒られたらしいんですが、局内が沸いていましたから。「やったー! BPOに怒ってもらえた」なんて。

テリー 今いちばん、元気があると思う。長谷川さんは、フジテレビを辞めてからのほうが、本当にいろんなことができてるね。

長谷川 そうですね、今はおかげさまで。僕はこれまでフジテレビアナウンス室しか知らなかったんですけど、今はニコ生(ニコニコ生放送)などのネットメディアもあるし、スマホだけのメディアもあるし、あとは昔ながらの週刊誌やスポーツ新聞の世界もあるし。

テリー 確かにフジテレビに長いこといたら、温室と言うと失礼だけど。

長谷川 いや、テリーさんのおっしゃるとおりで。フジテレビは先輩方が優秀で偉大な存在なので、これまでの積み重ねをブッ壊してやろうとか、そういった気概が薄いんです。

テリー なるほどね。

長谷川 いろんなメディアの方と一緒にやっていちばん思ったのが、フジテレビの社員がいちばん自分の能力を生かしていない。先輩方のやったことのマネをしろとも言われるし、そのとおりにしていたら、視聴率も1位を獲ってきたし。ただし、今は1位じゃないんですが‥‥。他のメディアの方たちと触れて、いろんな世界があるんだなと思うようになってきましたね。今はいろいろと挑戦させてもらってます。

テリー 本もまた、新しく出るんでしょう。

長谷川 はい。2冊、サイゾーさんから出ます。

テリー どういう本?

長谷川 ひとつは『魔法のように良く分かる「伝わるプレゼン」の教科書』という、営業マンなどを相手にプレゼンテーションの方法を教えるものですね。もうひとつは『テレビの裏側がとにかく分かる「メディアリテラシー」の教科書』というタイトルで、ちょっと挑戦的な本ですね。僕自身が経験したマスコミの裏側を書きながら、テレビというメディアと、今はどうつきあったらいいのかということがテーマで。NHKと中央キー局に期待してはダメだ、そしてそれをネットから批判しているだけでも無意味だ、といった主張を展開しています。

テリー 中央に長年いて辞めた長谷川さんなら、遠慮なしにテレビ業界の内情を書けるよね。

長谷川 我ながら、ひどい内容を書いてます(笑)。自分が関わった「ヤラセ報道」や、さまざまな現場の裏についても全部書いてます。

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