「最高でーす!」 ステージの中心で大の字に寝転がった男の叫びが武道館中にこだました。
もはや日本の夏の風物詩となった「24時間テレビ」(日本テレビ系)で今年のチャリティマラソンのランナーを務めた徳光和夫。歴代最高齢となる70歳での挑戦、さらに昨年まで総合司会だった番組の顔が走るという話題性も手伝い、ゴール時の瞬間最高視聴率は36・4%をマークした。
多くの視聴者を釘づけにした徳光の力走だが、それは常に危険と隣り合わせだった。明治安田厚生事業団ウェルネス開発室の健康運動指導士の小野寺由美子氏が解説する。
「健康な人と比較して、糖尿病、高血圧、高脂血症(脂質代謝異常)、肥満の4つのうち、1つ当てはまるだけで動脈硬化のリスクは5倍以上になります。以前、徳光さんは高脂血症から急性心筋梗塞を患っているので、このようなリスクがある場合には、十分にメディカルチェックを受け、いわゆる監視型の段階的なトレーニングが推奨されます」 走行距離は07年に萩本欽一(当時63歳)が走った70㌔よりも短い63㌔。とはいえ、闘病歴のある徳光にとっては〝遺書〟を用意しての決死の覚悟だったようだ。
しかし、視聴者の評判はむしろ真逆だ。
「ずっと歩いてるけど、これ、マラソンか?」
「また休憩かよ。休みすぎだろ、徳光」
といった非難の声が相次いだのだ。
確かに、放送された映像のどれもが走るスピードはゆっくり。ネット上の有志が作った時系列推移によると、スタートからゴールするまでの約25時間半のうち、30分ごとに休憩が入り、マッサージやお灸をしてもらうなど至れり尽くせり。おまけにスタートしてからわずか5時間で、4時間の睡眠をとっていたという。それらを差し引くと、実質走行時間は約15時間だった。
おまけに、走行距離が後番組の「行列のできる法律相談所」でようやく発表されたため、「本当に63㌔も走ったのか」と〝距離詐称疑惑〟まで浮上。東京マラソンでは、規定の7時間以内に70代以上のランナーが多数完走しているだけに、感動もしづらかったが‥‥。
そこで、皇居周辺を走る高齢者ランナーたちに、今回の徳光の走りがどう映ったのか調査した。すると、称賛する声もある一方で、冷ややかな意見が意外と多く、67歳の男性は苦笑いを浮かべてこうつぶやいた。
「あの速度じゃ、マラソンじゃなくて散歩だね。感動? ないない、ゼロですよ。感動というより、徳光さんの苦しそうな姿は、見ていて痛々しかったね」
また、テレビ局に対しての手厳しい意見もあった。
「病気をしたことがある人まで使って、視聴者に感動を押しつけるテレビ局の体質は何とかならんかね。もう、うんざり」(65歳男性)
命を賭けた走りも報われず、批判の的にさらされた徳光。やっぱり司会がいちばん似合うということか。
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