小林吉弥

政治

歴代総理の胆力<最終回>(2)待望は「中曽根型」トップリーダー

そうした中で、令和の時代を迎えることになった。しかし、この時代は“特別なすべり出し”となった。新型コロナウイルスの世界的感染拡大である。ために、特に経済が世界的な大ダメージを受けた。日本も例外ではなく、緊急事態宣言による休業事業者などへの補…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力<最終回>(1)激動を乗り切った昭和後期総理

伊藤博文から安倍晋三まで62人の明治・大正・昭和・令和と、日本の舵取りを担った総理大臣のリーダーシップ、それを支えた「胆力」を点検してきたが、いよいよこの連載も最終回である。その総括として、改めて足跡を残したトップリーダーと、その時代背景を…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「安倍晋三(第2次)」(4)長期政権を許した「三つの背景」

さて、8年弱の長期政権を誇った第2次安倍政権ではあったが、特に政権の中盤あたりから、世論の批判の対象となりだしたことが大きく三つあった。閣僚などの不祥事のたびに「任命責任は私にある」と国会答弁で口にするものの、「責任」はいつも行方不明、“ほ…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「安倍晋三(第2次)」(3)菅官房長官との亀裂が生じた理由

元号が「平成」から「令和」に変わった慶事の一方で、その令和元年(2019年)は、「1強」として長期政権を敷いた安倍晋三政権の曲がり角が待っているという皮肉な年であった。安倍総理はこの年11月20日で総理通算在位日数2886日となり、桂太郎総…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「安倍晋三(第2次)」(2)「1強」長期政権に漂う不透明感

こうした強権的な安倍政権ではあったが、内閣支持率もおしなべて高く、安倍の思惑通りの政治が進み、異論の入る余地がなかったことで、「安倍1強」政治との言葉も生んだのだった。その安倍は、第2次政権発足後、衆参の国政選挙を6回(令和元年参院選を含む…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , |
政治

歴代総理の胆力「安倍晋三(第2次)」(1)再登板後は第1次政権の手法をかなぐり捨てた

第1次政権を体調不良と選挙の敗北責任で投げ出した安倍晋三は、それから5年余後、総理大臣として「再登板」を果たした。「再登板」は吉田茂元総理のそれ以来、60年以上なかったものである。その第2次政権発足以降の安倍は、第1次政権の手法をかなぐり捨…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「野田佳彦」(2)儚く散った「脱官僚」「政治主導」

なんと、民主党と野党の自民党、公明党との「大連合」構想を打ち出したのである。これには、さすがに民主党内から「政権交代可能な2大政党づくりに成功したのに、あまりに矜持がなさすぎる」と大ブーイング、世論また「野合以外の何物でもない」と政権に背を…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「野田佳彦」(1)政権当初の期待感が失望に

ようやく果たした政権交代をわずか3年余で再び政権を自民党に明け渡す役割を演じたのが、この野田佳彦であった。野田は東日本大震災で危機管理能力欠如を暴露、退陣を余儀なくされた菅直人のあとを襲った形で総理大臣に就任した。野田は民主党内での存在感は…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「菅直人」(2)「やはり野に置け」の“闘将”か

政権発足から半年の平成22(2010)年の年末には、さすが党内外から「菅政権はすでに末期」との声が挙がり始めた。なるほど、年明けての通常国会召集を待つかのように、菅を見限った民主党内衆院議員16人が離党届を提出、この「民主の乱」すなわち倒閣…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「菅直人」(1)「イラ菅」の異名が付いた理由

菅直人という元総理大臣の一端を物語る、こんなエピソードがある。昭和56(1981)年秋の臨時国会。時の衆院の行政特別委員会で、社会運動家として鳴らした市川房枝女史とともに立ち上げた少数野党「社民連」の1年生代議士だった菅が、質問に立った。国…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「鳩山由紀夫」(2)「友愛精神」と「宇宙人」

さて、それまでの政治の仕組みから「脱・官僚」「政治主導」と一変させたスローガンで新しい政治体制を目指した鳩山政権は、なぜ1年ももたずに退場を余儀なくさせられたのかである。最大の要因は、明治時代の太政官制度以来のこの国の官僚制度の堅牢を、軽視…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「鳩山由紀夫」(1)「鳩山の顔が見えない」「司令塔はどこなのか」

戦後政治の大半を担ってきた自民党が政権交代を余儀なくされ、民主党代表だった「名門」鳩山家御曹司の鳩山由紀夫がトップリーダー、総理大臣のイスにすわった。平成21(2009)年9月、鳩山62歳であった。長い自民党政治に飽き、「新風」を期待した国…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「麻生太郎」(2)政権交代への「戦犯」

しかし自民党内には、仮に麻生が代わっても、「選挙の顔」となるこれといった人材も不在だったことから、麻生はからくも生き延びた。そうした中で、ようやく辿りついたのが、政権発足から1年近く経った真夏の総選挙。結果は「歴史的大敗」であった。このとき…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , , |
政治

歴代総理の胆力「麻生太郎」(1)べらんめえ口調で人気もあったが…

麻生太郎政権は、安倍晋三、福田康夫と2代の「政権放り出し」を受けたあとで誕生した。折から、国民も「政権放り出し」にはさすがにアキレたが、自民党の支持率も大きく落ち、メディアの多くは次の総選挙で自民党は敗北、野党第1党の民主党に政権交代を余儀…

カテゴリー: 政治 | タグ: , , , , |