田中角栄

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スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(3)田中角栄はなぜ特別なのか

田中最近、雑誌などで「人間・田中角栄」というタイトルをよく見ますけれど、確かに身内から見ても、特に話し方からくる人情味というのが、高学歴の人とか、学者とは全く違った印象があります。大下まさに、角さんは「情の人」でしたからね。しかも並大抵のも…

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スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(2)角栄が見せた2つの泣き顔

大下あと、京さんが同じ境遇の弟さん宛てに書いた手紙が田中角栄を泣かせたっていうエピソード。京さんの本にも書いてあるけど、あれはいい話ですね。田中あれはちょうど僕がCBSソニーに入社する前、音楽評論家時代の頃で、アーティスト取材でロンドンに行…

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スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(1)息子が見た名宰相の素顔は

好評のうちに最終回を迎えた「田中角栄 日本が酔いしれた『親分力』!!」。今回、その番外編となる特別対談が実現。角栄氏の長男・京氏と連載を執筆した大下氏が、それぞれ「息子」「作家」の目線から、何者にも代えがたい田中角栄の政治家・人間としての魅…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(24)田中が遺した数々の人生訓

その夜11時過ぎ、渋谷区松濤にある田村の自宅の電話が鳴った。妻は、すでに就寝し、起きる気配はない。田村は、仕方なく電話に出た。「はい、田村ですが」受話器の向こうから、威勢のいい声が響いた。「おお、ゲンさん、俺だよ、俺だよ」田村は、首をひねっ…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(23)事件後でも揺るがない姿勢

田中が76年(昭和51年)7月27日に、ロッキード事件で逮捕された後のことである。朝賀昭が自宅に帰る前、田中から朝賀の家に電話がかかってきた。朝賀の妻が電話に出た。「奥さん、すまんかったな。心配かけて悪かったな」田中はそう言ったという。朝賀…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(22)周りを取り込む温かな人柄

何より人を愛し、人に愛された男だった──あまたいる政治家の中でも、田中角栄が特別である理由はここにある。「ロッキード事件」をきっかけに、その運命は大きく変わることとなったが、田中が世に遺したエピソードや言葉は、今なお人々の心を熱く揺さぶり続…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(21)体当たりで達成した大仕事

午後7時半過ぎ、人民大会堂にいた田中らのもとに、中国側儀典長の韓叙が訪ねてきた。「今夜、毛沢東主席がお会いしますので、お越しください」急遽、午後8時半から毛主席と会談することになった。場所は、北京・中南海の毛沢東邸。中国側からは周恩来首相、…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(20)不退転の覚悟で交渉に臨む

9月26日、午後2時5分、迎賓館で第2回首脳会談が行われた。周は冒頭、切り出した。「外相会談における高島局長の発言は問題だ。日中国交正常化は、政治問題だ。法律論で処理しようとする人物を中国では法匪という。高島局長は法匪だ。あの人のいる限り、…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(19)日中会談は波乱含みの開幕

総理大臣に就任してからわずか2カ月後、田中角栄は中国へと飛んだ。日本にとって長年の懸案事項であり続けた「日中国交回復」を実現させるためだ。国内からの猛烈な反発、中国側の強硬な対応という逆風を受けながらも、田中は己の信念を曲げず、前へ前へと進…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(18)構想が及ぼした意外な余波

72年6月20日、ついに「日本列島改造論」が書店に並んだ。小長らも「日本列島改造論」を手にして、感慨に浸った。「これはまさに洛陽の紙価を高める1冊となった」なお、この本は91万部も売り上げる大ベストセラーとなった。発売から数週間後の7月5日…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(17)政策を形にした数々の協力

1日6時間ぶっ通しの田中によるレクチャーは、3日間も続いた。通産大臣室には、田中がレクチャーする内容に合った官僚たちが、その日ごとに集められた。企業局立地指導課長の浜岡平一をはじめとする関係局の課長、日刊工業新聞社の記者2~3人の、合わせて…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(16)地方に賭ける6時間の熱弁

1972年の大ベストセラーとなった田中角栄の著書「日本列島改造論」。そこでは都会と地方の経済格差をなくすための交通・情報インフラ整備を促す明確なビジョンが示され、いち早く地方分権への道が模索されていた。この先見的な政策は、いかにして生み出さ…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(15)金庫番として田中を支える

69年(昭和44年)12月、田中が幹事長として采配を振る第32回衆議院総選挙が公示された。それから間もない夜、代議士の1人から、赤坂の佐藤昭の自宅に電話がかかってきた。その代議士はあわてていた。「資金不足で、当落が危ないんです。今日の11時…

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田中角栄 日本が酔いしれた親分力(14)久々の再会から秘書へ転身

その後、佐藤昭は田中の初めての選挙の応援弁士と結婚したものの、いつしか夫婦仲は冷えていった。52年(昭和27年)2月23日、所用から自宅に戻ってきた昭は、不審に思った。家の脇に続く塀に、紺色の高級車ポンティアックが横づけされている。〈誰だろ…

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