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貴乃花親方を操る「オカルト教祖」の正体(1)「力士は自分の子供」と公言

 日馬富士の暴行事件をきっかけに相撲協会と遺恨バトルを繰り広げる貴乃花親方。「理事落選」に納得がいかないのか、内閣府への告発状で協会を困惑させたかと思えば、大阪の春場所を無断欠席。この「大暴走」のウラで糸を引く“黒幕”とは──。渦中の大物宗教家が真相をスクープ告白した。

 本殿と思しき建物の前で一人の男性信者が正座し、両腕を大きく頭上に掲げ、五体投地して礼拝を繰り返す。「教祖」がいる建物の中からは、読経のような怪しいうなり声と、シャンシャンという鳴り物の音が大きく響いていた──。

 JR京都駅から在来線で約25分、「黄檗(おうばく)駅」からさらに車で10分ほど走ったところに「龍神総宮社」はあった。宗教法人「庚申会」の総本山であり、3月11日から大阪で開催されている大相撲春場所において、貴乃花部屋が宿舎と稽古場を置く宗教施設である。

 教祖と貴乃花親方(45)のただならぬ関係を調べるために現地を訪れると、ちょうど式典の真っ最中。その異様な光景に圧倒されることになる。

 鈍い光を放つ金色の巨大な鳥居の向こうには駐車場があり、車のナンバーを見ると京都や大阪以外にも、品川や横浜、徳島、広島と全国各地から信者が集まっているようだ。信者の数も100人を優に超えている。その一人に話を聞くと、

「今日は先代の祭主が亡くなって25年目の命日なんです」

 境内の右手に視線を送ると、大きな平屋のプレハブ小屋が目に入る。そこには「がんばれ!!貴乃花部屋」と書いた横断幕が掲げられていた。

「貴乃花部屋がここの宿舎を利用し始めたのは11年前。以来、所属力士はずっとここから会場に通っていますよ」(別の信者)

 というのも、この宗教団体の代表を務める辻本公俊氏(65)は、貴乃花親方の「最大の理解者」とも言われ、現役時代からバックアップを続けてきたという。

「03年に両国国技館で行われた貴乃花の断髪式には、俳優の緒形拳、みのもんたら錚々たる面々が土俵に上がりましたが、辻本氏もそこに交ざって、親方の髷にハサミを入れていました」

 ベテラン相撲記者がさらに続ける。

「現役を引退してからは、教団主催の豆まきイベントに親方をはじめ、貴ノ岩(28)、貴景勝(21)ら所属力士を招いていました。通常、横綱経験者であれば、神社が主催する豆まきイベントのギャラは50万円は下らない。力士のギャラを含めれば、この宗教団体から貴乃花部屋には相当な額の金が流れているはずです」

 ここに2人の蜜月関係を示す一冊の書籍がある。辻本氏が執筆し、06年に刊行された「2012人類の終焉 太陽からの啓示」(ブックマン社)。

《「現代科学の常識」を打ち砕く衝撃の書。我々に残された時間はあと6年!?》

 こんな挑発的なコピーが踊る帯に、貴乃花親方がみずから顔写真付きで、

〈この本を推薦します〉

 とメッセージを寄せているのだ。さらに帯袖を見ると、貴乃花親方のこんなコメントが確認できた。

〈この本を読んで、わが国の素晴らしさをあらためて理解した。そして、日本という美しい国に生まれた事の尊さを、子ども達の世代にもしっかり伝えていかなければならないと実感させられた。先生のお考えの深さには、脱帽です〉

 貴乃花親方が脱帽したという辻本氏の「お考え」だが、実際に本の中身を見ると目を疑う「珍説」のオンパレードなのだ。

〈ルネサンスの絵画・彫刻は、白人を人類の祖先だと思わせるための裏工作だ〉

〈進化論は大ウソだ! ヒトはサルから進化したのではない〉

〈人間は今から5億年前、月から移住してきた〉

 本のタイトルにある「人類の終焉」について記した最終章では、古代のマヤ暦を紹介し、〈2012年12月22日~23日〉を「世界最後の日」と分析。メキシコで発掘された遺物「アステカの暦石」に描かれた「5つの太陽の時代」に触れ、

〈その時代ごとに人類が存在し、滅亡していった〉

 と記している。こんな「人類滅亡」本に推薦文を寄せていたことからも、貴乃花親方の心酔ぶりがわかる。

 また、貴乃花部屋に所属する双子の十両力士、貴公俊(20)と貴源治(20)の四股名は、辻本(公俊)氏と彼の実父で「庚申会」初代祭主の故・源治郎氏にちなんでつけられたものだ。かねてから辻本氏は周囲にこう公言しているという。

「貴乃花部屋の力士は自分の子供のようなものです」

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