社会

近藤誠が警告「薬を使うと早死にする」(2)医者を食わせるために病気を作る

 とはいえ、高齢者に薬を出し続ければ、必然的に死亡する人数も多くなると思うのだが‥‥。

「高齢化社会とはいえ、実際、日本人の人口は減っています。特に薬をたくさん使っている高齢者は今後、急激に減っていくはず。ところが、反して医者の数が増えている。新たに医者になる数と、引退していく数を差し引きすると、毎年4000人ずつ増えている。つまり医者一人あたりのパイはだんだん小さくなるはずなのに、医者たちとしては、それに抵抗し、国民一人あたりの医療費を増やそうと考えている。新しい病気を見つけたり、作り出そうという方向に拍車がかかるはずです」

 となると、そんな中での、国をあげた減薬のススメには、どんな意味があるのだろうか。

「あまりにもたくさんの薬を出したことで、副作用で体の不調を訴える高齢者が急増してしまった。そこで、多少は手綱を締めなければ、という動きが出てきた。ただ、先にも触れたように経済的な枠が広がらないかぎり、構造を変えることはできないので、不可解な医療行為は今後も増えていくはずです」

 今回の検討会では「患者の服薬状況の一元管理を行う薬剤師が職能を発揮し、かかりつけ医と共同で、医薬品の適正使用を推進してもらいたい」としているが、

「医療費の構造というのは国民健康保険で大半が賄われていて、それを製薬会社と医者とがぶんどり合戦をしている状態。全体のパイはほぼ変わらないので、医者の収入を増やすためには薬代を減らすしかない。だから、ジェネリックが横行している。つまり薬が減っても、処方箋料をもらえる医者にとってはなんら問題ないということです」

 厚労省は「多剤服用解消のカギは多職種連携と患者の理解」としているが、インチキをして国民をだましているにもかかわらず「国民の理解」とは開いた口が塞がらない。

「日本人は『これをすれば健康になる』という情報は大好きですが、負の情報は聞きたがらない。そうではなくて、まずは正確な情報を知ること。それが自分自身の命を守る最良の方法であることを忘れてはならないのです」

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
豊臣秀吉の悪口に反論したら「耳と鼻をそがれて首を刎ねられた」悲劇の茶人
2
中日OB名球会打者が「根尾昴は投手ムリ」バッサリ斬って立浪監督にも真っ向ダメ出し
3
DeNA大型新人・度会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
4
年金未払いで参院選出馬の神取忍「細かいことはわからない」に騒然/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
5
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること