着実に“偉大なるお姉さま”との距離を縮めてきたようだ。
欅坂46が去る9月17日に放送された音楽特番「ミュージックステーション ウルトラFES」(テレビ朝日系)に出演。他アイドルと違った待遇に一般人気の高さが実感できた。
欅坂はデビュー曲である「サイレントマジョリティー」と、高難度のダンスが特徴的な1曲「語るなら未来を…」をメドレー形式で披露。その後、時間を空けて、ファン人気が高い楽曲「二人セゾン」を披露している。センターの平手友梨奈を中心としたフォーメーションダンスは視聴者を魅了した。また、欅坂が3曲も歌番組で披露することはなかなか珍しいことであっただけに、ファンも欅坂がそれほどのアーティストになったことを素直に喜んでいるようだ。
というのも、秋元康氏プロデュースのアイドルグループでは欅坂のほかにAKB48と、乃木坂46が出演していたものの、ともに披露した楽曲は2曲ずつ。何と欅坂が最も多く曲数を歌っていることになる。
「認知されているメンバーの数や個々の人気は写真集売り上げなどのデータを見ても、お姉さんグループである乃木坂のほうがまだまだ上でしょう。今年の夏の全国ツアーでみても、コンサートの集客も乃木坂には到底及びません。しかし、“笑わないアイドル”とも表現されることがある欅坂は、他アイドルとは一線を画す存在感を放っています。そのため、現状、アイドルファンではない層の人々が最も興味を示しているアイドルというのが実は欅坂なんですね。現に昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』では、総合司会を務めた内村光良とのコラボを披露し、平手ら3人のメンバーが過呼吸で倒れてしまうアクシデントもありましたが、40.8%という高い瞬間視聴率を記録。YouTubeにおいて、最新曲『アンビバレント』のミュージックビデオの再生回数は1000万回を突破しており、乃木坂の最新曲『ジコチューで行こう!』が約700万回ですから、そういったデータも考慮しての3曲披露だったのかもしれません」(エンタメ誌ライター)
12日に放送されたバラエティ番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系)に、乃木坂の白石麻衣らがゲスト出演。街行く一般人が抱くゲストのイメージをもとに出演者たちがゲストを当てる恒例のクイズでは、人気アイドルというところまでヒントが出ているにもかかわらず、加藤一二三は「欅坂」と回答した。別の企画でも乃木坂の生田絵梨花を見て、一般男性が「欅坂」と答えるという事態が起こり、乃木坂の面々は頭を抱えていたが、ものすごいスピードで猛追してくる「妹」の存在は乃木坂のメンバーにとっては相当な脅威になっていることだろう。
(石田安竹)