芸能

天才テリー伊藤対談「上柳昌彦」(1)原稿を書きすぎて4分の1は没に…

●ゲスト:上柳昌彦(うえやなぎ・まさひこ) 1957年、大阪府生まれ。81年、ニッポン放送入社。「オールナイトニッポン」「HITACHI FAN! FUN!TODAY」「テリーとうえちゃんのってけラジオ」「うえやなぎまさひこのサプライズ!」「上柳昌彦のお早うGoodDay!」「上柳昌彦 ごごばん!」など数多くの人気番組のパーソナリティーを担当。2017年、ニッポン放送を定年退職。現在はニッポン放送のグループ会社に所属し、フリーアナウンサーとして活動している。現在の担当番組は「上柳昌彦 あさぼらけ」「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(全てニッポン放送)。初の自伝的エッセイ「定年ラジオ」(三才ブックス)が好評発売中。

 爽やかな声と軽妙なトークで、長きにわたりニッポン放送の顔的存在として愛されているアナウンサー・上柳昌彦。このたび、仕事や自身の病気のことを赤裸々につづった初の自伝的エッセイを上梓。抜群の記憶力で最初の出会いや素顔をバラされ、さしもの天才テリーも苦笑い!?

テリー うえちゃんは、ニッポン放送を定年退職してもう1年たっているんだ。全然知らなかったよ。

上柳 そうなんですよ。今はニッポン放送の系列会社の契約社員。

テリー フリーになることは考えなかったの。

上柳 いきなりで、こういう話も何ですけど(笑)、高2と中3の子供がいるので、もし何かあった時には社員のほうが保険もしっかりしていていいのかなと。その直後に前立腺ガンがあるとわかったので、本当に助かったんです。

テリー 結果的に正しい判断だったってことだ。今回「定年ラジオ」という本を出したのは、ニッポン放送での仕事に一区切りをつけたかったから?

上柳 きっかけは、去年の11月にBSフジで放送した「オールナイトニッポン」の50周年特番でMCを務めたことです。その時に、フライデー襲撃事件で(ビート)たけしさんが逮捕されてしまって、一度だけ僕がピンチヒッターをした時の話をしたんですね。

テリー たしか襲撃は月曜だったから、3日後だ。

上柳 はい。僕がその前に放送される番組を担当していたからなのか、いきなり「やれ」と指示が来て。まあ高田文夫先生もスタジオにいらっしゃるから、「なんとかなるだろう」とスタジオに飛び込んで座ったら、高田先生が「うえちゃん、悪い。俺がここでよけいなこと言うと東スポに書かれちゃうから、今日は外で聞いてる」って、本番直前に出て行っちゃったんですよ。

テリー えぇっ!?

上柳 ディレクターからは「先生が“終わったら寿司ごちそうしてやる”って言ってるから、頑張れ」「ただし、たけしさんの肩を持つような放送をしちゃダメだ」と言われました。その当時、容疑者は呼び捨てで扱う時代だったんですが、「僕は“北野武”と呼び捨てにはできないので、この2時間だけ“たけしさん”と言わせていただきます」と前置きして番組を始めて‥‥というようなことを、その特番で話したんです。

テリー うんうん。

上柳 その番組を高田先生がご覧になられていて、ご自分のラジオで「あいつ、よく覚えてるな。ああいう話は本に残しておくべきだ」とおっしゃってくださったんです。そのタイミングで、出版社の方から「本を出しませんか」とお声をかけていただきまして。

テリー すごい、流れるように話が進んだんだね。

上柳 しかも、ガンで入院して時間もあったものですから、その間に思い出のあれこれをスマホに書き込んだりして、準備もできたんです。

テリー 書くのは、どのぐらいかかったの。

上柳 3~4カ月ですね。途中からもう楽しくなっちゃってすっかりページを超過しちゃって、4分の1は没になってしまいました。実はテリーさんのこともいっぱい書かせていただいていて(笑)。

テリー そうなんだよ、マズいよな。うえちゃんは俺より俺のこと、知ってるからね(苦笑)。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
2
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」