エンタメ

競馬予想ソフト開発者が明かす(2)「新月の前後は荒れやすい」

 そもそも競馬予想ソフトの制作は80年代後半から始まり、「JRAソフトコンテスト」も92年から開催されている。その審査員を務めた経験を持ち、重賞の馬連歴代最高額21万馬券を的中させた実績を持つ、ソフト開発者のB氏が話す。

「87年からモニター募集が始まり、さまざまな攻略ソフトや検索&集計ソフトが発表されました。現在は『JRA─VAN』の有料データをダウンロードすると複数の無料ソフトが使用できますが、当時は、ユーザー数ナンバーワンを誇る『ターゲット』の開発者も有名な存在でしたね。また、攻略ソフト『SUPAR当馬君』なども人気で、出走馬の能力を数値化した“スピード指数系”が8割以上を占めていました」

 タレントの眞鍋かをりのCMでも有名だが、「JRA─VAN」は豊富なデータによる競走馬の成績やレース予想などが月額840円で利用でき、「DataLab.」(月額1980円)の会員になれば「ターゲット」を含む100本以上の競馬ソフトを利用することもできる。いずれもJRAの公式サービスだ。

「便利な世の中になりましたよね。昔は競馬新聞が作成できるほどのデータを月7000円ほどで購入し、プログラミングの腕を競ったものです(笑)。ただ、これからデータ派として馬券術を学ぼうという人は、JRAの公式情報サービスを活用されるといいと思いますが、我々開発者にとっては、その情報にどれだけファクターを追加していくかが腕の見せどころです」

 中にはパドックでヒヅメの写真を撮影してパソコンで照合し、馬場適性を加味して勝ち馬をあぶり出す人もいるという。

「さまざまな要素を加えてより精度の高いオリジナルのソフトを開発していくわけですが、基本的には、人の考えそうな予想ファクターを入れないこと。だから“スピード指数系”は軽視します。例えば穴馬探しにしても過去の人気と着順の差を比較し、その落差などから激走度を数値化して予想するだけで、馬券収支は飛躍的に上がりました。また、気象データを取り込んでいる人もいます。それも気圧だけ。昔から新月の前後は荒れるなんてオカルト的な予想がありましたが、実際に波乱が起きやすいんです。すでに数値化され、収益アップに直結しています。今はワイブル分布(確率分布)の理論まで持ち込んでいるぐらいです」

 30億円男が使っていた長期間で収益を上げるタイプの予想ソフトもそうだが、我々の知らないところで競馬予想ソフト開発は想像以上の進化を遂げているようだ。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
「巨人・大城卓三はFA宣言して巨人を出ていく」高木豊の見解を後押しする「阿部監督の起用法」と「契約」
3
メッツ「藤浪晋太郎はもう使えない」現地メディアが見放しても「引き取り先なし」の絶望的惨状
4
中田翔と山川穂高「投手がビビるのはどっちのスラッガーか」山﨑武司がズバリ判定
5
息子の一生の汚点になる!〝悪事のデパート〟水原一平が砕いた少年の夢に母親が絶句