芸能

天才テリー伊藤対談「高嶋政宏」(4)今月3つも新番組なんてすごいなァ

テリー 俳優としてのこれまでのキャリアを振り返ってみて、どうですか。

高嶋 もともとはバンドでプロを目指していて、いろんな偶然が重なって現在に至る感じなんです。まず俳優になった最初の年に「辞めよう」って思いましたしね。

テリー なんで?

高嶋 みんなそうだと思うんですけれど、新人の1年目って、ぶつかる壁が死ぬほどあるんですよ。僕の場合は演技ができないし、アフレコも苦手でしたから、とにかく現場で厳しくされました。そのくせに新人はプライドだけは高くて、僕もその時は「そもそも俺はバンドがメインなのに、なんでそこまで言われなきゃいけないんだ?」みたいな気分もあったんです。もうバンドに戻ろう、と漠然と考えた時に森田芳光監督と出会ったことで、あらためて演技のおもしろさに気づいたんです。

テリー 映画「悲しい色やねん」だね。あれ、おもしろかったよ。

高嶋 そうなんです。これまで、数々のすばらしい出会いに恵まれていたと思います。

テリー 高嶋さんを俳優の道へと導いたのはさ、きっと本のタイトルじゃないけど“紳士”の部分があるからだと思うな。SMの話をしていても、どこか品があるし、人柄のよさや柔らかさもあふれているから。

高嶋 ありがとうございます。ただデビューから10年くらいは、高倉健さんと三船敏郎さんに憧れていたこともあって、わざと「男は黙って‥‥」みたいな美学を貫いていたんですよ。ずっと気取って、しゃべらないようにしていて‥‥本当にバカでしたね。

テリー え、そんな感じだったんだ。

高嶋 当時、いろんなバラエティーの仕事の依頼もいただいていたんですけれど、「役者はそんなものに出ない」「今は映画が入っているから他の仕事はしない」なんて生意気なことを言っていましたよ(苦笑)。そこで、ずいぶんチャンスを逃したんだと思います。

テリー そうか、でも今はすっかり変わったよね。こっちが知らなくていい、SMの話までするんだから。

高嶋 ですね。「自分がおもしろいと思うことは、何でもやってやろう」とフッ切れたら、生きていくのがずいぶん楽になりました。

テリー そのおかげか、この10月から3つも新番組が始まるんでしょう。まずBSの音楽番組「My Anniversary SONG」の司会、もうひとつは連続ドラマ「ハラスメントゲーム」。

高嶋 はい。音楽番組はアーティストに限らず音楽好きな方をゲストに招いて、自分のアニバーサリーになった曲、転機になった曲などをリストアップしてもらって、それをアンプラグド的に披露してもらう番組です。ドラマもスーパー業界版「白い巨塔」みたいな感じで、おもしろいですよ。

テリー へえ、それは気になるね。

高嶋 もうひとつが、BSフジの「パレ・ド・Z」という番組です。未来に残すべき「一皿」を、毎回、超一流の料理人に考えてもらって、ドキュメンタリーとドラマを交えて紹介していくんです。

テリー 本も出たばっかりなのに大忙しじゃない。こりゃ、SMやっている場合じゃないよ。

高嶋 いや、SMはその合間に(笑)。

テリー ハハハ、やっぱりやるんだ?

高嶋 もちろんですよ。これからも思い切り「変態」として生きていきたいですからね。

◆テリーからひと言

 いや、フッ切れた男はおもしろいねェ。アサ芸で高嶋さんを縛って吊るして、袋とじに載せようよ。話題になると思うんだけどな。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
2
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
3
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
4
落合博満が「何の連絡もない」と困惑する「中日OB戦オファー事件」の舞台裏
5
広島・新井良太2軍コーチ「地元女子アナと結婚」までの「夜の歓楽街」寂しい活動