スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ヒーズインラブの一発ある」

 秋のGI戦線も佳境。京都で行われる今年最後のGIマイルチャンピオンシップは、顔ぶれがとにかく豪華だ。

 昨年の覇者ペルシアンナイトを筆頭にGI勝ち馬が7頭。そのうちマイルのGIを制した馬が6頭と、マイル王決定戦にふさわしいメンバー構成だが、有力どころはステルヴィオ、ミッキーグローリーなど他にも多くいて、まさに見応え満点の一戦と言っていい。

 これだけ力量馬がそろうと馬券的にもおもしろく、かつ難解と言っていいだろう。実際、簡単に収まりがたいのは、データが示すところでもある。

 馬単導入後の過去16年、その馬単で万馬券になったのは4回(馬連3回)のみだが、1、2番人気馬でのワンツー決着は、94年を最後に昨年まで23年間も途絶えている。

 さらに、目下、8年連続して1番人気馬の勝利はない。そもそも過去34回を数えるこのGI戦で、1、2番人気馬のワンツーは、たった3回しかなく、やみくもに人気馬を信頼してはいけないということだろう。

 連覇を狙うのはペルシアンナイトだが、昨年の勝利は、3歳馬として00年のアグネスデジタル以来の快挙だった。その意味でケイアイノーテック、ステルヴィオといった3歳勢は、要注意と言えそうだが、充実ぶりが目覚ましく、地力で勝る4、5歳馬がこのGI戦では圧倒的だ。

 当方としても、その古馬勢に目を向けたい。といってもペルシアンナイト、モズアスコット、アエロリットといった人気どころではない。穴党として最も期待を寄せたいのは、ヒーズインラブである。

 オープンに昇格したその初戦・ダービー卿CTを快勝した勢いで安田記念に挑戦したが、あえなく13着に散ってしまった。しかしこれは、やむをえない結果だったと言えよう。

 使いづめで調子のピークも過ぎていたし、一気に一流どころが相手では荷が重かった。それに、ダービー卿CTから3キロ増という初めて背負う58キロの斤量もこたえたことだろう。

 その安田記念後、リフレッシュ放牧明けのこの秋は2戦して【9】【7】着と、いまいち冴えない。なので評価がグーンと落ちてしまった感はあるが、穴党としては、もっけの幸いだ。前2走とも大きく負けたわけではなく、まだ復調途上の状態だったことを思うと、断じて軽く見てはいけない。

 今回は、休み明け3戦目。陣営の思惑どおり、この中間は大幅な良化ぶりを見せている。

「馬体が締まって実にいい雰囲気になった。前2走に比べ落ち着きが出てきたのはプラス。それでいて気持ちが前向きになっている」

 こう言って状態のよさを強調するのは藤岡調教師だが、なるほど、中間の稽古は軽快でリズミカル。1週前の追い切りも文句なしだった。ならば、大いに期待していいのではないか。

 前述したようにオープン入り初戦の重賞をモノにするのは簡単にできる芸当ではない。かなりの力を秘めていればこそで、京都コースは〈1 0 2 0〉と相性がいいのも強調材料である。

 サンデーウィザード(新潟大賞典)が兄にいて、コラクトゥーベイ(米GIヤング・アメリカS)など近親、一族に活躍馬が多くいる血筋。“一発”があって何の不思議はない。

 連下は当然、アエロリット、ペルシアンナイトといった人気どころになるが、中でもエアスピネルには重い印をつけたい。コース〈2 2 2 0〉、距離〈4 3 2 2〉と走れる条件がそろっており、休み明けの前走を使われ、状態も大きく良化している。要注意だ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
元木大介が明かす巨人監督「長嶋茂雄と原辰徳」選手との食事に見る「決定的な違い」
2
LE SSERAFIM・NATURE・NewJeansの「対立・活動終了・空中分解」…韓国ガールズグループに「騒動の連鎖」
3
打撃不振のドツボにハマッた巨人・大城卓三に「一塁手コンバート」再燃
4
悶絶級の愛らしさ!「井桁弘恵」を全力応援したくなる「うまい・可愛い・見せる」魅力の宝庫
5
「築地球場」本拠地移転を狙うのは巨人ではなく「西武ライオンズ」という大逆転