芸能

天才テリー伊藤対談「ピーター」(1)これからの仕事は池畑慎之介がいい

●ゲスト:ピーター 1952年、大阪府生まれ。地唄舞吉村流四世家元で、人間国宝の吉村雄輝氏の長男として生まれ、3歳で初舞台、跡継ぎとして父から厳しく育てられる。中学卒業後、大阪市内の高校に入学するが、1年時に家出して上京。ゴーゴークラブでアルバイトを始め、「ピーター」と呼ばれる。69年、映画「薔薇の葬列」でデビュー。同年10月、「夜と朝のあいだに」で歌手デビューし、この年の日本レコード大賞最優秀新人賞、ゴールデンアロー新人賞を受賞する。その後も歌手活動をしながらさまざまなジャンルで活動。85年公開の黒澤明監督作品「乱」に出演するなど、役者としても高い評価を得る。2000年代に入ると、バラエティー番組で料理や社交ダンスほか多彩な才能を披露し、若者たちにも人気を博す。近年ではドラマ「下町ロケット」(TBS系)の弁護士・中川京一役も話題となった。今年5月、本年いっぱいで「ピーター」の名前から卒業し、本名の「池畑慎之介」に統一することを発表。来年から約1年の休業期間に入る。

 中性的なビジュアルとデビュー曲「夜と朝のあいだに」の大ヒットで注目を浴び、以後も歌手・俳優・タレントとマルチに活躍中のピーターこと池畑慎之介。「今年いっぱいで『ピーター』としての活動を終了」という情報を受けた天才テリーは、さっそくその真意を直撃した!

テリー 先日は、芸能界で噂のホームパーティーに招待していただいて‥‥。

ピーター どうもありがとう。楽しかったね。

テリー すごくオープンな感じで、集まっている人の年齢やジャンルもバラバラなんだよね。まるで外国のパーティーに参加したような感じでしたよ。

ピーター 玄関開けっぱなしにして、「庭からどんどん入って来て!」って感じでね(笑)。よく「いろんな人と知り合えるから、ピーターのPは人をつなぐパイプのPだ」なんて言われてる。

テリー 簡単に言うけど、そういう場を作るのって本当に大変なんだから。

ピーター もともと人に喜んでもらえることを楽しむタイプで、どちらかといえば、スタッフ志向なんですよ。

テリー いよいよ年の瀬も迫ってきたね。「ピーター」の名前は年内で卒業、そこから1年間の休業に入るんだってね。

ピーター そう。たぶん再来年の4月くらいまで。戻って来た時には「池畑慎之介」で仕事を続けます。

テリー なんでピーターの名前を捨てちゃうの。もったいないなァ。

ピーター 捨てるんじゃなくて、もともとピーターは私の愛称だから、親しい人たちにはこれからもそう呼んでもらってかまわない。でも、もうこの年齢になって名前が2つあるのも面倒じゃない。だったら私は「池畑慎之介」でやっていきたいんだよね。例えば死んだ時、ニュースなんかで「ピーターこと池畑慎之介さんがお亡くなりになりました」なんて、絶対に言われたくないから(笑)。

テリー そうなんだ。休んで何かやりたいことはあるの?

ピーター 1月からハワイに行って3カ月ぐらい過ごして、桜の時期からキャンピングカーで日本をブラブラしたいかな。で、元号が変わる頃にヨーロッパに行って、またキャンピングカーでウロチョロ、みたいなね。実はまだ、全然決めてないけど。

テリー へえ、楽しそう。パーティーもまさに天才の仕事って感じだったし、ピーターは感覚が軽やかなんだよね。日本の芸能界は、これまでこの才能を生かしきれてなかった印象もあるけど、本人的にはどう?

ピーター どうだろう‥‥歌もそうだけど、確かに今考えたら「10年早かったな」みたいな仕事やアイデアは、あったような気がする。だけど、それをまたもう一度やれば受けるか、と言われれば、違うよね。なにより、今の自分が楽しめないと思うし。というより、たまたまスカウトで歌と芝居、両方の世界にいきなり入ったものだから、そちらのほうが大変だったかも。

テリー そうなんだ、ピーターって、なんでもクールにこなしている印象があったから意外だな。

ピーター 人気絶頂の「ピーター」という着ぐるみの中に、何の積み上げも実力もない池畑慎之介が入っている。自分の中では、そんな感じだったんですよ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
落合博満が「ありうるよ」と言うセ・パ交流戦「全12球団9勝9敗で優勝チームなし」の異常事態
3
トレバー・バウアー「メジャーリーグに動きなし」で「DeNA復帰」Xデーは交流戦明け
4
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」
5
楽天イーグルス「もうBクラス濃厚」な「戦力ゴッソリ流出・イメージ悪化・内紛」火ダネ