スポーツ

五輪イヤーはもっと過酷!大坂なおみ、錦織圭とともに「疲労で敗退」の懸念

 東京五輪にも影響が出そうである。

 全仏オープンを順調に勝ち上がり、全米、全豪に続き、3つ目のビッグタイトル獲得に期待された大坂なおみが6月1日、3回戦で敗退した。“見えない敵”が大坂に襲いかかってもいたようだ。

「体力勝負です。プロである以上、ランキングや賞金獲得のため、大会に出続けなければなりません。この時期は大坂が苦手とするクレーコート(赤土)の大会も続くので体力的にはもちろん、精神的な疲労も重なっています」(専門誌記者)

 事実、全仏大会前のイタリア国際では大坂は右手親指の付け根の痛みを訴え、棄権している。また、同大会の男子シングルスに出場した錦織圭は準々決勝で敗退。「ストレート負け」の屈辱を喫した原因の一つは、疲労。連戦に、継ぐ連戦、大会中も休めなかったことで体が思うように動かなかったのである。

 こうしたトッププレーヤーたちのタイト・スケジュールについて、こんな指摘もされている。

「来年の今頃、こうしたタイト・スケジュールのあと、東京五輪が開幕することになります。プロテニスプレーヤーはオリンピックに出場するからといって、通年行われているプロの大会を休むわけにはいきません。全仏オープンを終え、体力が戻らないうちに五輪本番に突入なんことも十分に考えられます」(前出・専門誌記者)

 先の右手親指の故障も、疲労が原因とされている。

 プロテニスプレーヤーが五輪に出場するには、前五輪から次の五輪までの4年間のうち、国別代表戦に3回以上出場しなければならない規則になっている。大坂はこの規定をクリアしていない。「あと1回」が足らない状態で、東京五輪出場を果たすには、20年3月に行われる国別対抗戦にも出場しなければならず、そうなると、五輪イヤーは例年以上のタイト・スケジュールとなる。

「東京五輪のチケットはどの競技も高額設定ですが、テニスのチケットの売れ行きが好調でした。チケットは試合日程を選べない抽選方式となっており、日本のファンは『賭け』に出たのでしょう。男女ともに決勝戦のチケット希望が殺到しています」(体育協会詰め記者)

 大坂、錦織ともにスタミナ切れで五輪を敗退したら、大ブーイングとなるだろう。「プロの五輪出場は無理」なる海外の冷静な意見も聞かれるが…。

(スポーツライター・飯山満)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
落合博満が「ありうるよ」と言うセ・パ交流戦「全12球団9勝9敗で優勝チームなし」の異常事態
3
トレバー・バウアー「メジャーリーグに動きなし」で「DeNA復帰」Xデーは交流戦明け
4
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
5
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」