芸能

天才テリー伊藤対談「ハリウッドザコシショウ」(3)誰もやらない笑いを常に探ってます

テリー そこから、「あらびき団」で一気にブレイクすることになるんだよね。あのへんのネタを作るきっかけは何かあったの。

ザコシショウ 同じ事務所の「バイきんぐ」と一緒にユニットライブを始めたんです。当時、彼らもまだ全然売れてない後輩だったんですが、吉本を辞めてからの経歴が僕と同じで、おもしろかったですからね。

テリー へえ、そんなことをやってたのか。

ザコシショウ その時に作った(機動戦士)ガンダムや(「キン肉マン」の)アシュラマンになりきって漫談をするネタをたまたま見たマネージャーさんから、「オーディションがあるから行ってみる?」って声をかけてもらったのが「あらびき団」だったんですよ。

テリー なんか、運命的なものを感じさせるね。

ザコシショウ はい。そのマネージャーさんと話したのもその時が初めてで、しかも僕は事務所が選んだ候補者の枠外だったんです。なのに、蓋を開けたら合格したのは僕一人だけで。

テリー あのネタ、勢いだけでやっていると思う人もいるかもしれないけれど、実はすごく観察眼がいる芸だと思うんだ。

ザコシショウ モノマネを普通にうまくやるより、オーバーに演じれば目立ちますし、その似てなさを逆手に取って他にないおもしろさを見せよう、と。とにかく何か誰もやらない笑いはないか、放送コードギリギリの、頭のおかしいラインをいつも探っている感じなんです。

テリー 全てを計算した上で演じているんだね。

ザコシショウ やみくもにはやっていないです。特に裸芸人って「浅はかな考えで脱いでいるんだろう」と言われることもあるんですが、パンツ一丁の姿にもちゃんと意味がありまして。僕は手足が短くておなかも出てるから、オーバーに動く時、体の線がちゃんと見えたほうがおもしろいんですよ。

テリー 他に何かこだわっていることはある?

ザコシショウ 自分でブレーキをかけないことが大事ですかね。とにかく打席に出ることを考えて、あとで「バカ野郎!」って怒られるのは別にいいかなと。

テリー ザコシさんと似たようなタイプの芸人っていうと、誰になるかな。

ザコシショウ 江頭2:50さんには憧れています。

テリー ああ、わかる気がする。

ザコシショウ あとは永野君、くっきー(野性爆弾)、(レイザーラモン)RG。そこらへんは同じようなタイプですかね。よく「芸風がかぶるからあいつら、嫌いだろう?」って言われるんですけど、全然そんなことなくて。むしろ仲はすごくいいですよ。

テリー そろいもそろってバットを大振りするタイプだな(笑)。お客さんの反応なんかは、やっぱり気になる?

ザコシショウ はい。最近だと、SNSでいろいろな意見を見たりできるのはいいんですが、中には直接僕に「つまんねえ」「気持ち悪い」なんて伝えてくる人がいるんですよ。

テリー ああ、Twitterとかだとそれ、できちゃうからね。

ザコシショウ 「ザコシ、地球上の生物でいちばん嫌い」って書かれたことありますから。そこまで嫌わなくてもいいだろうと思いますが(苦笑)。

テリー アハハハ、ふざけて書き込んでいるのかもしれないけど、強烈だな、それは。

ザコシショウ そういうコメントは、その画面を撮ってコレクションしていて、あとで「暇なヤツらだな」ってあざ笑うことにしているんですよ(笑)。

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