芸能

「ドクターX」、好調維持も終盤に向け懸念される「キャスト欠席と地味ゲスト」!

 11月28日放送の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第7話の視聴率は18.6%。前回の19.3%より0.7ポイント落とした。しかし、今のところの平均視聴率は18.5%で、10月期のドラマ勢の中では相変わらず独走が続いてはいる。

 しかし、「ヒタヒタと“追手”が迫ってきています。最終話に近づくにつれ、米倉涼子の“視聴率女王”の座が陥落する恐れもある予断を許さない状況ですよ」と話すのは、芸能ライター。続けてもらおう。

「木村拓哉主演の『グランメゾン東京』(TBS系)ですよ。初回は12.4%で、今のところの最高視聴率は13.3%で最低視聴率は11.8%。これまでの数字で見れば、『ドクターX』の視聴率には到底及びません。しかし、この『グラメ』の強みは、一度見た視聴者の評価がおおむね高いことのようです。実際にデータを示してそのことが一部メディアで報じられてもおり、木村主演だから観るという根っからのキムタクファンの視聴者に加え、“俳優・キムタク”に興味の低い人までをも取り込めているようなんです。さらに、高畑充希主演『同期のサクラ』(日本テレビ系)も、回を重ねるごとに徐々に視聴率を伸ばしている。初回こそ8.1%でしたが、11月20日に放送された最新の7話(注:11月27日の放送は特番のために休止)では12.2%を記録。真っ直ぐすぎて何事にも忖度できない、北野桜に扮する高畑の迫真の演技が光り、最終話に向けさらに数字を上げていきそうで、こちらも強力なライバルと言えそうです」

 今回で第6シリーズとなる「ドクターX」は、前回第6話の大門未知子(米倉涼子)と城之内博美(内田有紀)が対立する設定など、マンネリを打破するための演出が光る回もあるが、初回から通じて、視聴者に不評な点がある、という。

「米倉に投じる出演料が高額なためなのか、毎回、メインキャストの誰かが抜けている気がします。6話で視聴率の大幅な回復に貢献したフリーの麻酔科医・城之内博美役の内田は、7話ではお休み。逆に第6話では、外科医・加地秀樹を演じているシリーズ常連の勝村政信が出張中の設定なのか、出演を見合わせています。これには、≪「ドクターX」の(シリーズ)6だけ見る人は楽しめるのか≫といった不満の声もネットにありましたね」(前出・芸能ライター)

 7話も、世界的銀行家の海外セレブ夫婦が東帝大学病院にやってきて…、という設定だが、ゲスト出演した2人とも、ハリウッド映画で知られるような知名度のある俳優とはいかなかったようだ。

「大門に扮する米倉は、劇中でお得意の英会話を披露していたので、アッと言うような人選ができればおもしろかったのでしょうが…。一方で、今年の春のクールで福山雅治が主演した『集団左遷!!』や、夏のクールの大泉洋主演『ノーサイドゲーム』など、近年のTBS日曜劇場の視聴率は、2話~中盤あたりで下降するものの、終盤に向け視聴率が盛り上がっていく、というパターンがあり、この2つのドラマよりおおむね高い数字で推移している『グラメ』は、後半数字を上げて、最終話では『ドクターX』をひっくり返す可能性もありますよ。『グラメ』は放送日昼間に、全話までのダイジェスト版を毎週のように流し、『ドクターX』も、放送当日の昼間に前話を再放送と、双方視聴率をつなげる努力を惜しんでいません。ただ、その効果も『グラメ』のほうが大きいのかもしれません」(前出・芸能ライター)

“視聴率女王”と“視聴率男”のガチの決戦も、いよいよ白熱してきそうだ。

(島花鈴)

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