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あの川田利明が「ベンツ3台分をつぎ込んでも」ラーメン屋を続ける理由とは!?

「脱サラしてラーメン屋でもやろうかと考えている人に言っておきたい。新しい店が1年に3000軒オープンして、4割が1年以内に潰れる。3年以内に8割が廃業に追いやられているんです」

 こう語るのは、かつて全日本プロレスで幾多の名勝負を繰り広げた川田利明(56)である。今なおプロレスラーを引退こそしていないが、現在は10年に開業した「麺ジャラスK」の店主がメインの仕事となっている。有名人にありがちな名前貸しではなく、仕込みから調理までを一手に引き受けている。その上で、冒頭のように、ラーメン屋開業の厳しさを口にする。

「開業資金だけで1000万円かかり、そのあとも大型冷蔵庫のリース料や店の保証金など、羽が生えたようにお金が飛んでいく一方。自慢の愛車だったベンツを3台手放すことになりました。いや、ベンツだけでなく、いくつもの資産を手放すことになった」

 その教訓を著書にしたのが、9月に発売した「してはいけない逆説ビジネス学」(ワニブックス刊)だ。通常、こうすれば成功するとあおる本がほとんどだが、まさしく「やってはいけない」と逆説に徹している。

 それでも川田は厨房に立ち、赤字と闘いながら「意地でもやめない」とメニュー提供に励む。これまでおよそ例のない“逆マニュアル”を、12月10日発売の週刊アサヒ芸能12月19日号が詳報している。簡単にラーメン屋など開業できないリアルな現実を、ここで知っておくのも悪くないかもしれない。

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