SKE48・松井珠理奈が名古屋のSKE48劇場で行われたチームS公演に出演し、グループからの卒業を発表したのは去る2月7日。唯一の1期生メンバーであった松井の卒業により、結成当初のメンバーは全員グループから去ることになった。
松井は自身のソロ曲の歌唱を終えると、すがすがしい表情で「勇気を振り絞って、1歩を踏み出したいなと思いました」と卒業を報告。公演終了後に生出演した「SHOWROOM」配信では、9月26、27日に日本ガイシホールで卒業コンサートを行い、10月5日に行われるSKE48の12周年記念公演が最後の劇場公演となることを発表した。
卒業後については「いろんなことをやってみたいけど、歌って踊ることは続けていきたい」「握手会とかファンの皆さんと近くで会えるイベントはやっていきたい」と、ソロでの歌手活動は継続させていきたいという気持ちが強いようだ。
また、これからやってみたいことについては「いつか若い子たちのプロデュースをしてみたい。自分の遺伝子を受け継いでほしい」「第2の秋元康と呼ばれるような人になってみたい」と、プロデュース業にも意欲を見せている。
しかし、アンチも少なくない松井とあって、一部の人々からは“第2の秋元康”宣言にはツッコミが入り、「え、プロデュース実績なんてあったっけ?」「第2の秋元さんは指原がいる」などといったツッコミが入っている。
「やはり“第2の秋元氏”と言われて誰もが思い浮かべるのは、女性アイドルグループ『=LOVE』をプロデュースする指原莉乃でしょう。指原は、HKT48に在籍していた当時から劇場支配人や、ドキュメンタリー映画の監督を任せられたりと裏方業務もこなしてきましたが、アイドルグループをプロデュースすることもある意味必然的なこと。一方の松井は休養期間中に昨年10月発売された自身のソロアルバム『Privacy』の収録曲全9曲で作詞にも挑戦。そこで手応えをつかんだのか、昨年12月に受けたインタビューでも『秋元先生の歌詞をずっと歌って聴き込んでいるから、秋元先生の歌詞の書き方もわかるし。 もし卒業したら秋元先生の弟子になって、隣につきたい。そのくらい作詞も楽しんでます』『指原莉乃さんを超えるプロデューサーになりたい』とも話していましたから、いきなりの思い付きというわけではないでしょう。それでも、同アルバムはドワンゴジェイピーアルバム週間ランキングで23位と伸び悩み、それほど話題にもなりませんでした。正直なところ、プロデュース業においては指原には及ばないのが正直なところでしょう」(アイドル誌ライター)
とはいえ、自身がやると決めたことは突き通す力、そしてなぜそこまで湧いてくるの? とも、ツッコミたくなるその自信は間違いなく松井の強みともいえるだろう。
18年の選抜総選挙で焼き付けてしまったヒールイメージの払拭も大事だが、強い気持ちを持って、己の道を突き進んでほしいところだ。
(本多ヒロシ)