「孤独のグルメ」を超えるヒットシリーズに大化けするかも。
ほしよりこの人気漫画「きょうの猫村さん」(マガジンハウス)が実写化される。挑戦するのは、あの漫画「孤独のグルメ」を実写化、人気シリーズに育て上げたテレビ東京。4月8日スタートだ。
主人公の猫の猫村さんを演じるのは、「孤独のグルメ」の井之頭五郎役でおなじみの松重豊。二足歩行で人間の言葉を話し、頑張り屋で家事万能の猫という設定。自分を拾ってくれた飼い主・ぼっちゃんと再会のために家政婦として働いてお金を貯めることを決意。派遣された「犬神家」で家事に奮闘するさまを描く。
ドラマ化にあたり、松重は、「ほしよりこさんの描く世界観が好きで、安易に実写化など考えてほしくないと思う一人でした。しかし最初にお話をいただいてから何年か経ち、もう立ち消えになったかと思うと淋しく感じたものです」と数年越しのオファーだったことを明かしたうえで、「今日、衣装合わせで鏡を見てるうちに、猫村さんを演じる自分が楽しくなってきました」と4歳の猫の、しかも家政婦を演じる喜びをおもしろがっていることを打ち明けている。
原作漫画はネットから火が付き、単行本9冊で累計330万部を越える売り上げを記録した人気作。ネットではすでに大きな話題になっており、漫画ファン、松重ファンがこぞって諸手をあげて歓迎している。特に意外というべきか、松重のビジュアルが想像以上の仕上がりとして大人気になっているのだ。原作漫画のイメージをそのまま反映させており、猫のかぶりものをつけた松重がピンク色のほっぺで小首をかしげ、ピンクのエプロンをつけ、買い物かごを持ち、ピンクの小さ目なつっかけ(サンダル)を履いた姿がたまらなくキュートで、猫にしか見えないと話題をさらっている。
「189センチの長身、眼光鋭いコワモテ系の見た目であることから、長らくカタめの役が多かった感のあった松重ですが、『孤独のグルメ』抜擢後の2012年以降、みごとにイメチェン。食いっぷり抜群の井之頭五郎役に扮した当たり役はシーズン8を数えるシリーズとなり、3年続けて大みそか特番が放送されるモテっぷりでした。ただその一方で、心身が激変したようです。もともと小食だったのが、ロケのたびに胃拡張になるほど食べたとか。酒をやめ、タバコをやめ、食生活も様変わりしたが、年齢を重ねるごとに毎回完食するのが重荷になっており、降板したがっていたんですよ。今回のドラマは2分30秒のミニドラマで、全24回の放送予定。新たな魅力を発信できれば、ニュー松重をアピールできそうですね」(芸能ライター)
テレ東では、人気ギャグ漫画シリーズ「浦安鉄筋家族」も佐藤二朗主演で4月期に実写ドラマ化される。深夜の楽しみが増えた。
(塩勢知央)