芸能

天才テリー伊藤対談「麻丘めぐみ」(3)アイドルの仲間と楽しい時間を…

テリー 結婚を機に一度芸能界を引退したのには、そんな理由もあったんですか。

麻丘 というより、周りの期待が私にとって荷が重すぎたんですね。私はそこまでの才能もないのに、仕事だけはどんどん決まって、それをこなしていかないといけない。それがつらくて。お稽古やレッスンもなく、やっつけでお仕事を進めていくことが私には耐えられなかったし、そのまま大人になるのが怖かったんですよ。私以外にも、南沙織さん、浅田美代子さんもそう考えていて。

テリー へえ、3人は仲がよかったんですか。

麻丘 はい、今でもプライベートで会ったりしていますよ。当時は「(ライバルだから)仲よくしちゃいけない」って言われていましたから、「私たち、恋人同士みたいね」なんて言いながら、コソコソとそれぞれのお家に行っていました。

テリー そこで、どんな話をしていたんですか。

麻丘 やっぱり「こんな生活、おかしいよね」とか「人として、女性として生きていきたいよね」みたいなことです。それぞれ、これ以上こんな生活を続けるのは限界だったんだと思います。

テリー さっきの話だと、結婚・引退したあとが、めぐみさんの「青春」ということでしたが‥‥。

麻丘 楽しかったですよ!スケジュールを自分で組めて何の制約もない、誰としゃべってもいい。示し合わせたわけじゃないけどシンシア(南)、美代ちゃんも同じ時期に仕事を辞めたので、3人でどれだけ楽しい時間を過ごしたか。

テリー 例えば、どんなふうに過ごされたんですか。

麻丘 とにかく3人でスーパーに行くのが楽しいんですよ。当時、美代ちゃんが住んでいた家の近くにダイエーがあったんですが、とにかく広くて、いろんなモノを売っていたのが衝撃的で。

テリー アハハハ!

麻丘 「すごーい!」なんて言いながら3人で買い物してから、美代ちゃんの家で御飯を作って、食べながらおしゃべりして。次は私の家、次はシンシアの家、みたいな感じでしょっちゅうやっていましたね。本当に楽しかったです。

テリー いいなあ、遅れてやってきた女子高生の放課後みたいな感じだ。

麻丘 まさにそれ。「やっと私たちの時代よ!」みたいな気分でした。幸いなのか、それとも残念なのか、3人とも旦那さんが忙しくてほとんど家に帰ってこない人たちばっかりだったので、夕食は彼女たちと食べた時間のほうが長いと思います。しかも、シンシアとは同時期に子供を産んでいるんですよ。だから、同じお医者さんの検診に2人で行ったりしてね。

テリー でも、離婚をきっかけに再び芸能界に。

麻丘 1回辞めてまた戻れる、そんな甘い世界じゃないと思っていましたので、そこから女優一本で頑張っていくことになりました。幸いなことに、戻った80年代はテレビドラマや舞台がいっぱいありましたし、山岡久乃さんや乙羽信子さんのような、いろんな先輩たちに教えていただきましたので、演じることを楽しめるようになりました。

テリー そして今、また歌の世界に戻りましたが、その理由は?

麻丘 あらためて考えると、やっぱり麻丘めぐみとしてこの世に出していただいたのは「歌手」としてなんだな、と思ったんですね。今もう一度歌ったら、あの頃とは見える景色がたぶん違うだろうな、と思って。あと、さっき「自分の背中を押してくれるような応援歌が歌いたい」と言いましたが、今度は他人のためでなく、自分のために歌おうと。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
2
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
3
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
落合博満が「何の連絡もない」と困惑する「中日OB戦オファー事件」の舞台裏