社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<人間ドック>「検査項目は50~100。割安3万円コースも」

「人間ドック」のかかり時はいつからがいいのだろうか。

 検討したいのは、ガンや心臓病、脳卒中リスクなどが高まる35歳以降だ。項目は問診、尿検査、便検査、身体計測から胃部X線検査、腹部超音波検査など、多岐にわたる。受診すべき項目は、性別や年齢、既往症などで異なるが、まずはスタンダードコースを選ぶのがいいだろう。

 特定の疾患を調べたい場合は、オプションで追加するのもいい。例えば、ガンのリスクを一度に調べたいなら、「PET検査(コンピューター断層撮影技術)がお勧めだ。

 また、50代以降は、病気のリスクが特に高まるため、定期的に人間ドックを受けることが望ましい。

 例えば、息切れや動悸が気になる人、近親者に心臓疾患などの経験がある人なら、「心臓ドック」。飲酒習慣やストレスの多い人なら、「胃ガン検診」や「大腸ガン検診」。頻尿や残尿感、尿が出にくいなどの尿トラブルがある人は、「メンズドック」を受診するのもいいだろう。

 企業健診などの必要最低限の項目を受ける「法定健診」と異なり、「人間ドック」は、体のすみずみを詳しく調べてくれるのがメリットだ。検査項目は50~100程度、そのため、自覚症状がないうちに病気の早期発見ができるが、自由診療のため費用は高い。内容に応じて3~4万円から10万円超までと値段設定は幅広いので、ご安心を。

 受診場所は「人間ドック」の実施機関であれば、総合病院や大学病院、クリニック、診療所など、基本的にどこでも問題ない。自由診療のため、苦痛の少なさ、施設の快適さを基準とするのも一案だ。

 健康保険組合が補助制度を設けている場合や、自己負担分を会社で負担してくれる場合もあるため、事前に会社の制度を確認しておいたほうがいい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「巨人・大城卓三はFA宣言して巨人を出ていく」高木豊の見解を後押しする「阿部監督の起用法」と「契約」
2
メッツ「藤浪晋太郎はもう使えない」現地メディアが見放しても「引き取り先なし」の絶望的惨状
3
中田翔と山川穂高「投手がビビるのはどっちのスラッガーか」山﨑武司がズバリ判定
4
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
5
息子の一生の汚点になる!〝悪事のデパート〟水原一平が砕いた少年の夢に母親が絶句