しかもブレイク前に見せつけていたサービスぶりは、今も健在だとか。芸能記者が語る。
「今、彼女のSNSがひそかに話題になっています。今年4月に発売した著書『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)を購入して、インスタグラムのストーリーズに投稿した一般人ひとりひとりに、丁寧に返信しているのです。新型コロナ禍により、芸能人の仕事も激減していますが、『時間があってもなかなかできることではない』『めちゃくちゃいい人』と好感度が急上昇しているのです」
ふだんは、テレビでしか彼女を見ない一般視聴者にとっては、日本で生まれ育ち、日本語しか話せないはずなのに、独特な言葉のチョイスと使い方で、不思議な日本語を操るそのマルチな才能ぶりが今、芸能界のみならず広く注目されているのだ。
芸能記者が続ける。
「『カレンの台所』はすでに10万部を突破。著名人にもカレンファンは多く、この著書の帯には、『この人は、日本語をこわしているのではない。あたらしい日本語をデザインしているのだ』と糸井重里氏が書いています。スタジオジブリの鈴木敏夫氏や経済アナリストの森永卓郎氏も、カレンの頭の回転のよさを絶賛してメロメロになっていますね」
もちろん若い女性ファンも多いが、滝沢には天性の「ジジ転がし」の才能もあるようだ。テレビウオッチャーによれば、
「転機となったのは、15年に出演した『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でした。特異な言葉のセレクトと予測不能な筋違いの話を展開していたため、他の出演者から『何歳から日本で暮らしているのか』と聞かれたが、日本で生まれ育ち、日本語しか話せない‥‥。彼女の斬新すぎる日本語は、ロシア語の通訳をしていた母親の影響です。幼少期からカレンの周りには、日本語がカタコトのロシア人がたくさんいて、そんなロシア人とばかり話していたから。二言語の環境で育ち、その両言語において年齢に応じたレベルに達していない、いわゆる『ダブル・リミテッド』に相当しますね」
「さんま御殿」で初登場ながら「踊る!ヒット賞」を獲得して以降は大ブレイク。数多くのバラエティー番組などで見かけるようになったのは、ここ5年ほどのことなのだ。テレビウオッチャーが続ける。
「日本語が不自由でも『おバカタレント』に属さないのは、頭の回転が速いから。カレンには芸能人に四字熟語であだ名をつける特技がありますが、中居正広を『支配抜群』、出川哲朗を『職業激痛』、今田耕司を『独身番長』、東野幸治を『薄情大王』、黒柳徹子を『早口国宝』、IKKOを『美容怪獣』など、瞬時にピッタリの四字熟語ニックネームを創作。そんなカレンのセンスを絶賛する声が数多く聞かれます」
おバカに見えても、その頭のよさは昨今のタレントの中でも群を抜いていると評判なのだ。