4月7日以降の緊急事態宣言の余波により、放送延期が相次いでいる各局の連続ドラマ。
NHK朝ドラ「エール」では、6月16日に収録が再開されたものの、ストックがなく同29日から再放送。同18日に初回放送にこぎつけた木村拓哉主演の話題作「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)も「7月いっぱいで終了」と大幅な話数の削減が報じられている。
各局が対応に苦慮するなか、とりわけ大きな決断を強いられたのが、夏クールにTBS系の「日曜劇場」枠で放送予定だった「ドラゴン桜2」だ。
阿部寛主演で05年に放送されたドラマ「ドラゴン桜」の15年ぶりの続編として注目を集めていた同作だが、阿部以外のキャストの発表目前で「今夏の放送は困難」とTBSが判断。
「丸一年の延期」が濃厚となり、放送を楽しみにしていた視聴者の間で悲鳴が上がっている。
テレビ関係者が語る。
「前作では長澤まさみ、新垣結衣、山下智久ら超豪華メンバーが出演していただけに、今作もキャスティングに期待が寄せられていました。前作ファンは非常に落胆していますね」
一方、制作側の反応はどうかというと、前出のテレビ関係者は「当初は困惑の声が大きかったものの、いまでは『むしろメリットになるのでは』との見解もスタッフ間で出てきている」と明かすのだ。
放送1年延期のメリットとは─。
「今後1年近く視聴者の間で『キャスト予想』が盛り上がるのは間違いない。引っ張りに引っ張って『超高視聴率が期待できるのでは』と見られているんです」(前出・テレビ関係者)
ファンにとって待ち遠しい1年になりそうだ。
(山倉卓)