芸能

天才テリー伊藤対談「丘みどり」(1)初告白の男の子にいちばん嫌いだと

●ゲスト:丘みどり(おか・みどり) 1984年、兵庫県生まれ。5歳から民謡を習い始め、関西地区の数々の民謡コンテストで優勝。20歳の時にカラオケ番組への出演を機に、2005年「おけさ渡り鳥」でデビュー。演歌歌手としては異例のヘソ出しルックやミニスカートの衣装も話題となる。16年、上京し、所属事務所とレコード会社を移籍。17年、「佐渡の夕笛/雨の木屋町」がオリコン週間演歌・歌謡シングルチャートで1位となるヒット。同年末、「第68回NHK紅白歌合戦」に初出場。以降、昨年末まで3年連続で出場中。最新シングル「五島恋椿/白山雪舞い」のスペシャル版「夢の花盤」「感謝盤」の2作が5月にリリースされたばかり。

 2017年末より「NHK紅白歌合戦」に3年連続で出場中の美人若手No.1演歌歌手・丘みどり。一見、順風満帆に見える芸能活動だが、実は10年に及ぶ不遇の時代があった。彼女はいかに乗り越えたのか、天才テリーが肉薄する!

テリー (着物姿で登場の丘を見て)わぁ、華やかだなぁ! 俺も着物にすればよかったよ。

 うふふ、ありがとうございます。

テリー ふだんも着物が多いんですか。

 いえ、いつもはジーンズとかの楽な格好です。

テリー そうするとバレないでしょう。

 たまにタクシーの運転手さんに言われるくらいで。

テリー そうか。まぁ、3年連続で紅白に出たら、バレちゃうか。丘さんはお母さんの勧めで、5歳の時に民謡を始めたんですね。

 すごく人見知りが激しい子供で、「人前に出る習い事をさせたら」と。それで、みんなの前で歌ったら「上手だねぇ」って言ってもらえたので、うれしくてずっと通ってました。

テリー その頃にはもう歌手になりたいと思ってた?

 はい。おばあちゃんに鳥羽一郎さんのコンサートに連れて行ってもらったのが5歳の時で。「わぁ、めちゃカッコいい!」「鳥羽一郎になりたい」って思いました(笑)。

テリー アハハ、女の子なのに。女子校?

 いえ、共学です。

テリー どんな学校?

 すごい山の中にあって、田んぼにシカがいたりするので、ちょっと遠回りして帰ったりしてました。うちの庭にはイノシシやタヌキも出てましたし。

テリー ええっ、姫路でしょ。確かにあのへんは何にもないもんなぁ。でも、そんな田舎にこんな美人がいたらモテたでしょう。

 アハッ、そうですね、モテないことはなかったです。そんなめちゃくちゃはモテなかったですけど。

テリー じゃあ、告白もいっぱいされて。

 というより、好きだと思ったら自分から言うタイプなんです。

テリー あ、積極的なんだ。

 でも、初めて告白したのが高校1年生の時。相手は同じクラスで、休み時間とかずーっとカーテンの中に隠れてる男の子だったんですよ。なんか人としゃべるのが大嫌いで、「ねぇねぇ、しゃべろうよ」って言っても、全然出てきてくれなくて。

テリー へぇ、変わったヤツだなぁ。今でいうオタクみたいな?

 ちょっとそんな感じです。で、私は毎日カーテンの中をのぞいて、「ねぇ、しゃべろうよ」って言って、電話番号を交換して、勇気を出して告白したんですけど、「1週間考えさせてくれ」って言われて。1週間後に「僕は丘さんみたいによくしゃべる女の子がいちばん嫌いです。だから、今後一切、僕に話しかけないでください」って言われたんです。

テリー ええ~っ、ひどい!

 だから、それがトラウマになって、そこからあんまり「好きだ」って言わなくなりました。

テリー 普通、無口な人は自分と逆のタイプを求めるものだけどね。

 私もそうかなと思ったんですよ。でも、すごく嫌だったみたいです。

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