社会

ワタミ「老人ホーム契約詐欺」を地主が告発(1)仮契約書には図面もなく…

20130926r_2

 従業員の残業問題で自殺者も出るなどの行状で「ブラック企業」と批判されつつも、創業者を国会に送り出したワタミがトラブルに巻き込まれている。舞台はワタミが展開する介護ビジネス。老人ホームとして使おうと建設した物件の賃貸契約を巡り、地主が建設会社も含め、「あまりにひどい」と憤慨しているのだ。

 日本最大級の居酒屋チェーンを展開する「ワタミ」グループ。先の参院選で当選し国会議員となった創業者、渡邉美樹氏による「365日24時間死ぬまで働け」を合言葉に成長を遂げたが、本誌がこれまで報じてきたように26歳の女性従業員が入社2カ月で過労自殺に追い込まれるなどの深刻な労働問題が頻発し、日本で最も有名な「ブラック企業」として認知されている。

 現在では外食産業にとどまらず、農業や教育など多角的にビジネス展開する同社の大きな事業となっているのが「ワタミの介護」。さるジャーナリストは、ワタミが老人ホーム建設を巡るトラブルに巻き込まれていると話すのだ。

「神奈川県相模原市に、鎌倉時代からの大地主として、地元では知られる細谷家の土地があります。“被害”を訴えているのはこの細谷家の当主。細谷家が約800坪の土地の有効活用法を横浜銀行町田支店に相談したところ、ワタミ、そして地元の西野建設を紹介されたんです。介護施設を造って賃貸すれば安定収入を得られるうえ、建設資金も横浜銀行が貸し付けるというので、話はすぐにまとまったようです」

 ところが、蓋を開けてみれば、細谷家にとって不利な契約となっており、裁判ざたに発展しているという。はたしてこれは本当なのか。

 本誌は当事者に話を聞くべく細谷家に取材を試みた。当初は「あまりトラブルを公にしたくない」と渋っていたが、度重なる要請に、88歳と高齢の当主に代わり、神奈川県議会議員である長男の政幸氏が重い口を開いてくれた。

「発端は10年4月でした。最初は横浜銀行にワタミを紹介されたんです。その後、5月に横浜銀行から、建築は西野建設でどうかと提案されました。ワタミと仮契約をしたのは6月なのですが、建築費のことを聞くと『いつもは6億円後半から7億円ぐらいで建てているんですよ』と。ワタミと賃貸契約をしたのは10年9月。家賃は430万円ということでした。その後、11年2月には西野建設と契約した。この時の仮契約書は紙1枚で、約款も図面もありませんでした」

 とはいえ、政幸氏はワタミの説明と、西野建設の社長が高校の後輩で旧知の間柄であることなどから信用し、建設に向けての作業は進められたという。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
2
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
3
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
4
「3Aで最多安打記録」巨人に新加入の外国人ヘルナンデスに「超不吉なデータ」
5
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」