アメリカのホットドッグ早食い選手権で6連覇を達成し、世界的なフードファイターとして知られる小林尊がツイッターで引退を示唆するような投稿を行い、ファンを騒然とさせている。
11月18日の投稿で「さいごに1試合 来年そのチャンスがないなら そのまま完全に引退」とツイート。これ以降、引退を匂わすような投稿が続き、「ぼくがやめる気がかたまったのと今年が20年目であることはまったく ぜんっぜん関係ない」とツイートした。
レジェンドの引退宣言に業界は騒然。現在、最強のフードファイターとされるMAX鈴木はすぐに「1ファンとしてこれをどういう風に受け止めたらいいのか正直わからないけど、とりあえず今は寂しいです」とツイッターでコメントしている。
「小林はニューヨークを拠点にしてアメリカで活動を行ってきましたが、現在は新型コロナウイルスの影響で日本に帰ってきているようです。引退はそれも関係しているのかもしれません。最後に1試合したいと希望していますが、それは彼が6連覇したネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権で間違いありません」(週刊誌記者)
偉大な記録を成し遂げた小林だったが、大会側と契約を巡って合意に至らず、09年の大会を最後に出場していない。10年には大会終了後にステージに上がろうとして逮捕されている。
小林によると契約は他の大会に出場できなくなる一方的なものだったそうで、とてもサインできない内容だったという。
「1916年に始まったネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権は歴史こそ長いものの、一般的ににはそれほど知られていませんでした。それを変えたのが小林です。彼がそれまでの記録を大幅に更新したため、世界的なニュースになり知名度が上がったんです。自分が大きくした大会から締め出され、忸怩たる思いがあったでしょう。もう1度出て、実力を証明したいはずです」(前出・週刊誌記者)
大食いファンは誰もが小林の出場を願っているが、もし実現しなかったら日本の「元祖!大食い王」(テレビ東京系)を最後にしてほしいという想いもあるようだ。
小林は同局の「TVチャンピオン」で大食いデビュー。「プリンス」と呼ばれた。だが、テレ東が専属タレントのような立場になることを望んだため、これを拒否。アメリカに渡っている。長くテレ東の番組に出演することはなかったが、今年1月に「元祖!大食い王」に出演し、視聴者を驚かせた。
とはいえ、ゲストしての出演で大食いはなし。王者に輝いたMAX鈴木が対戦を熱望すると、小林の答えは「日本でやることは考えていない」だった。
「新型コロナウイルスのせいでこの時から状況は大きく変わりました。ぜひ日本で戦うことを考えてみてほしいですね。彼のような偉大なファイターが最後の1試合をせずに引退してしまうのは大きな損失です。ネイサンズがダメなら日本で戦うことを検討してほしいものです」(前出・週刊誌記者)
プリンス小林尊はどんな選択をするだろうか。そもそも引退せずこれからも現役を続けてほしいというのが、ファンの願いであることは言うまでもない。