巨人V9時代の偉大な功績を築いた最大の功労者ともいえる「ONコンビ」、世界のホームラン王・王貞治氏と、ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄氏。
長嶋氏は1974年に現役を引退、75年から巨人の監督となったが、王氏は80年に現役を退くと、84年から巨人の監督を務めた。
95年、王氏が福岡ダイエーホークスの監督に就任すると、2000年には長嶋氏がふたたび監督を務める巨人との日本シリーズでの対戦が実現、「ON監督対決」と注目を浴びた反面、王氏がどこか巨人とは一線を画した遠いところに行ってしまったような印象にも思えたものだった。
そんな王氏が、巨人で活躍した元プロ野球選手、ウォーレン・クロマティ氏のYouTubeチャンネル〈クロマティチャンネル〉に出演、現役時代の長嶋氏の印象について語る貴重な内容を〈【神回いよいよ完結】世界の王貞治から溢れる野球愛、そしてクロマティへのメッセージ(後編)【王さんから見た長嶋茂雄とは?】〉とタイトルして11月23日に投稿した。
「長嶋さんて言うのはスケールが大きすぎてね、僕ら、物差しが違うって感じだったですね」
世界のホームラン王にして、こう言わしめる長嶋氏。王氏はこう続けた…。
「野球もすごかったですし、バッティングも球際が強かったしね、守備も良かったし、足も速かった、本当にスーパースターだよね。それにプラス、人間的にもすごい大きな人で、絶対人の悪口は言わないしね、陽気だしね。ヒマワリみたいな、太陽みたいな、同じ人間なんだけど、ちょっと違う人って感じ?」
大絶賛の王氏は、「一目置くと言う言葉があるが、十目も百目も置くような異次元の人」とも語った。
巨人のV9時代を振り返っては、選手もすごいが、故・川上哲治監督の手綱さばきが素晴らしかったとも評しており、王氏の人間の素晴らしさも実感できた動画となった。
(ユーチューブライター・所ひで)