芸能

陣内智則、辞めるつもりだった…“映像ツッコミ芸”に至った「崖っぷち苦悩」

 お笑い芸人の陣内智則が、1月7日放送の「やすとものいたって真剣です」(朝日放送)に出演。ピン芸人となり、映像にツッコミを入れるスタイルのネタを始めた理由を語った。

 高校の同級生と組んだお笑いコンビ「リミテッド」で、心斎橋2丁目劇場を中心に活動するも1995年に解散。その後、ピン芸人として再スタートした陣内。

 コンビ時代について「まあ、受けへんかったよね」と振り返り、「まずそもそもお笑いに向いてない。恥ずかしかったし。リミテッドの映像を見てもちゃんとやっていない。早口やねん、早く終わりたいから。そりゃ受けへんわな」と話した。

 また同期には、中川家、ケンドーコバヤシら実力派が多く、「周りが凄すぎて、こっちには武器がないと思ってた。戦ってる姿をお手上げにしたかった。戦いませんよって。戦ってるのが恥ずかしかった」とほかの芸人への劣等感があったことを明かした。

 しかし、「ピンにもなりたくなかった。恥ずかしがり屋で1人でなんて出られるわけがない」と考え、解散時にはお笑いを辞めるつもりだったという。

 結局、陣内はピン芸人になったものの、2年くらいは仕事をしていなかった。しかし中川家やケンコバ、千原ジュニアらがテレビで陣内の天然エピソードを披露してくれたことで 「名前だけ独り歩きした」といい、「何も仕事してなかったけど、ファンレターがめっち ゃ増えて。なんか呼ばれるの。ラジオとか」と回想。

 そんな状況の中、2丁目劇場の支配人が変わり、「コントしかしてはいけない」という方針が決定。陣内は「コントをするか辞めるかや」と言われ、初めて1人でネタづくりをし、「朝まで寝ずに考えて、恥ずかしがりやで顔を見せたくないから、声を変えて、すりガラス越しに女の子が悩み相談をするネタを考えた」という。

 このネタでウケることの快感を初めて知った陣内は、逆にスベるのがイヤにもなり、「スベったとしても俺じゃないやつをスベらそうと思った。それが音声とか映像のネタやねん」 と振り返った。

 仲間の協力と、恥ずかしがりやであることが、予め用意された音声や映像にツッコミを入れるという新スタイルのネタを開拓させたようだ。(鈴木十朗)

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