社会

「韓国慰安婦証言」スクープ!私はこう思う!(1)産経新聞が掲載した“河野談話”への疑問

20131107t

 悪化する日韓関係の中でトゲのように刺さる慰安婦問題。93年、当時官房長官だった河野洋平氏が「談話」として謝罪したことで、韓国の「政治カード」として利用されるようになった。10月16日、産経新聞は「河野談話」への疑義を投げかけるスクープ記事を掲載したが、識者たちはどう受け止めたのか──。

〈元慰安婦報告書ずさん調書〉

 これは産経新聞10月16日朝刊の1面大見出しである。

〈慰安婦募集の強制性を認めた平成5年8月の「河野洋平官房長官談話」の根拠になった、韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査報告書を入手した〉

 こう書き出されたスクープ記事だが、同紙はその日、実に4面もの分量を使い、この問題を報じたのだ。

 第二次世界大戦時、朝鮮半島を統治していた日本軍の要請で、慰安所で働く朝鮮人慰安婦が集められた。この「慰安婦問題」は65年、日韓基本条約に伴う請求権協定で「完全かつ最終的に」解決されている。しかし、91年、朝日新聞が、慰安婦が軍による強制連行で集められたことをキャンペーン報道し、世論が湧き上がったのだ。

 93年、宮沢(喜一)内閣時に、当時官房長官だった河野洋平氏(76)が「官房長官談話」=「河野談話」として、韓国に謝罪。以降、韓国側は「政治・外交カード」として事あるごとに「慰安婦」問題を持ち出すことになった。今回の記事の取材・執筆を行った産経新聞政治部記者・阿比留瑠比氏はこう語る。

「歴史事実に関する知識も謙虚さも持ち合わせない政治家らが、外国の要求に簡単に屈して安易な妥協を図った結果が、今日の悲惨な状況を生んだものと考えます。正しい歴史事実を主張せず、善意もあって『なあなあ』で済ませようと譲歩したことで、かえって『日本は後ろめたいから認めたのだろう』と勘ぐられ、攻撃されるというパターンを戦後日本外交は繰り返してきました。日本国内では有効な“あうんの呼吸” “譲り合い”などは国際社会では通用しないという当たり前のことを、なぜか理解できない政治家が少なくないようです」

「談話」作成にあたって、日本政府は16人の元慰安婦たちに聞き取り調査を行ったが、その報告書は公開されていなかった。しかし、産経新聞はこれを入手し、今回の記事で証言のウソを指摘、「談話」の薄弱な論拠が暴かれたのだ。

 韓国に対して「土下座」とも言える姿勢を繰り返してきた日本。朴槿惠〈パク・クネ〉韓国大統領(61)は、こうした歴史認識問題でさらなる謝罪を要求するのだが、前出・阿比留氏はこう反論する。

「すでに謝罪は不必要なくらい繰り返しており、ここでまた謝れば、日本は未来永劫、韓国人に会うたびに謝罪しなければならなくなります。そもそも、70年も前のことを言い募るほうが、日本人の常識ではまともではありません。日本に言いがかりをつけてくるのは中韓2国だけなのです。欧米も含む第三国を粘り強く説得し、韓国の非と無理を理解させるべきでしょう」

 河野氏に今回の報道の一件で取材を申し込んだが、秘書は「談話の取材は一切断っている」と答えた。記事は読者に大きな反響を呼んだと、前出・阿比留氏は語る。

「そのほとんどが高く評価する、さらに追及してほしいという内容でした。また、自民党、日本維新の会の複数の国会議員からも『話を聞きたい』という声がかかりました」

 はたして、識者たちは、この記事を受けてどう思うのか──。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
2
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」