主に巨人で活躍した元プロ野球選手の高橋尚成氏が、「巨人三本柱」として活躍した槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉の7月17日投稿回に出演。野球のことで寝られないことなんてなかったと豪語する高橋氏だが、2009年のシーズンオフにFA権を取得した際には、初めて寝られないほどに悩んだという。というのも、親戚一同、自身も巨人が好きで、1999年のドラフトでは逆指名の1位で入団した経緯がある。そんな巨人愛にあふれた高橋氏だけに、MLB移籍を決断するかどうかについては寝られないほど悩んだというのだ。
とはいえ、高橋氏の背中を押したのは、09年、巨人からMLBのボルチモア・オリオールズに移籍した、同じ75年生まれで、誕生日が一日違いの上原浩治氏の存在があったからだという。
上原氏は、プロ一年目から20勝で最多勝利に輝く活躍をし、02年には2度目の最多勝利を獲得しているが、05年には9勝12敗とプロ入り後初めて負け数が上回り、以後、2ケタ勝利することはなかった。そんな上原氏が、心機一転とばかりにMLBに旅立ち、うれしそうにニコニコ顔をして野球をしている姿が、高橋氏には印象的だったようだ。「マイナー契約でも良いからフリーエージェントしたら行く!」と当時を振り返ったのだ。
ちなみに、番組内では巨人に残れば2年契約で5億円プラス出来高、MLBでは1年契約で1億円、プラス出来高が6億円だったことも高橋氏の口から明かされている。もっとも、出来高はサイヤング賞やオールスター出場などすべてが加算されればといった条件つきなのだが、槇原氏も「夢があるな~!」と思わずうらやましそうな表情に…。
高橋氏はMLBでの1年目に10勝をあげている。いくらの出来高を手に入れたかは不明だが、確かに夢のある貴重なトークであった。
(ユーチューブライター・所ひで)