芸能

佐藤栞里「笑い上戸で天下獲り」の大物籠絡術(2)「王様のブランチ」存続危機で救世主に

 現在31歳の佐藤だが、芸歴20年という長さは意外とも言える。そのスタイルのよさは、ティーンモデル出身と聞けば、なるほど納得だ。11歳で雑誌のモデルオーディションに合格し、10年以上にわたって多くの女性ファッション誌でモデルとして活躍。しかし、全国区のタレントとして注目を浴びるのは、14年に出演した「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系)内のコーナー「朝までハシゴの旅」まで待たなければならなかった。番組の舞台裏を日テレ関係者が明かす。

「神楽坂でのロケでは気さくに店内の客に話しかけ、楽しげに乾杯をする姿に視聴者は好感を抱きましたが、インパクト自体はそれほどでもなかった。しかし、その飾らないキャラが所ジョージ(66)さんの目に留まり、番組内でクローズアップされるようになったんです。所さんはオーバーアクションや過剰なリアクションを嫌うので、お気に入りになりました」

 まさに所流の「脱力キャラ」がウケて、15年10月からはサブMCを務めることに。同時期、15年8月から「有吉の壁」(日テレ系)のアシスタントMCを皮切りに、17年4月から「ヒルナンデス!」(日テレ系)の火曜レギュラー、同じく17年4月から「王様のブランチ」(TBS系)でMCを務めるなど、気がつけば、進行役として欠かせない存在にまで上り詰めていたのだ。

「佐藤の評価が決定的となったのは、昨年のアンジャッシュ・渡部建(48)の『多目的トイレ不倫』による番組降板騒動での対応でした。共演していた『王様のブランチ』の冒頭で『今週もテレビをご覧の皆さんが、笑顔になれる番組にしたいと思っています』と涙声で宣言すると、好感度がさらにアップ。TBSにしては珍しい若年女性をターゲットにしている『ブランチ』は、渡部のスキャンダルで番組存続の危機に瀕していた。いわばその窮地を救った形で、制作者の間では『救世主』として頭の上がらない存在なんですよ」(制作会社スタッフ)

 もともと笑い上戸でお笑い好きという佐藤だが、とにかく共演者からの評判がいいことも売れっ子ぶりに拍車をかけた。ブレイクのきっかけになった「笑ってコラえて」の所をはじめ、有吉弘行、ウッチャンナンチャン、くりぃむしちゅーの有田哲平(50)、オリエンタルラジオの藤森慎吾(38)など、共演芸能人からのラブコールが絶えない状態なのだ。

「15年の不定期放送から20年4月にレギュラー化した『有吉の壁』では、控えめですが必ずいてもらわなくてはいけないポジションを確立しています。MCの有吉からは『いてくれるだけでいい』、チョコレートプラネットの長田庄平(41)からは『ちょっと微妙な空気になっても笑ってくれる。笑顔に救われた芸人は何人もいるはず』と言わしめるほど。共演するオジサンたちは、彼女の笑顔と癒やし系の存在感にメロメロなんです」(芸能記者)

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