スポーツ

掛布×川藤 阪神タイガース2014年「最強計画」(3)

20140102_0109c

掛布 13年はそれが少し感じられた年ではありましたね。僕はマスコミを使って「野手のレギュラーは鳥谷だけ。マートンですらわからない」と選手にメッセージを送るべきだと思います。今の阪神にポジションが決まってる選手なんていないでしょう。

川藤 おらん。それぐらいチャンスがある。

掛布 それこそ阪神の二軍には西田という若くていい打者がいる。彼もショートのポジションですが、鳥谷の全試合出場にこだわっても、ワンサイドになったら彼を出してあげるべき。そういうことをしないと、あとで大変なことになると思う。

川藤 そうすればレギュラーにも危機感が生まれる。

掛布 投手だって14年は久保とスタンリッジがいなくなってローテが空いてるわけでしょ。そこで秋山、歳内あたりの若手に大きなチャンスがある。

川藤 これで出てこんかったらアホやんけ。

掛布 抑えの呉昇桓〈オ・スンファン〉もいますし。でも、14年の阪神はどうしても投手力は下がる。そう考えると、打撃力は13年のシーズン以上に必要じゃないですか。

川藤 85年もそうやけど、若い投手が育つ要因の一つはなんじゃといえば、打撃の援護や。

掛布 やっぱり4点ぐらい取れる打線じゃないと投手も厳しいですね。1試合で3.5から4点台。防御率が1点台でも0勝10敗のような投手より、マー君みたいに2点、3点だけど20勝する投手のほうがいいですもんね。

川藤 必要なのは抑えられる投手よりも負けない投手。勝てる投手やな。

掛布 スタンリッジにしたって、もし巨人で投げてたら最多勝獲ってたかもしれませんし。

川藤 わしも一度、スタンリッジにインタビューしたことがあって、「お前、巨人戦ばかり投げさせられてるけど、本当は別のチームでも投げたいやろ」と聞いたことがある。本人は否定してたけど内心は違うはず。普通に考えたら別のチームにも投げてたらこんな成績で終わってないぞ。

掛布 打撃陣はどうです?

川藤 そりゃ、まずは4番やろ。新加入のゴメスがせめて30本から40本塁打せえへんかったら、優勝は無理やな。

掛布 甲子園であの風だったら30本は打たなアカンでしょう。打率は最低でも2割8分。

川藤 ただ、大事なのは勝負どころや。

掛布 そうですね。あとは外のボールの見極め。問題はそこしかない。それができれば後ろも生きてくる。

川藤 大和も13年はケガがあったものの、ほぼ1年間働いた自信があるから、シーズンで盗塁を40回できればチームの勝ち星は絶対に変わってくる。

掛布 4番の前後はかなりおもしろく組めると思います。上本がセカンドにハマればサードに西岡。大和、上本、西岡の3人で1、2、3番を組んで、足の速い選手が並ぶ。それならゴメスが4番で、鳥谷を5番にしてもいいわけでしょ。そしたらマートンは6番に下がる。

川藤 マートンを6番にできるのは大きい。そうなったら点が読める。

掛布 だからこそ、ゴメスが4番の務めをこなせるかどうかが重要。打てなければ、またチームがバラバラになってしまうかもしれませんからね。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
広島・新井良太2軍コーチ「地元女子アナと結婚」までの「夜の歓楽街」寂しい活動
5
「昔のヒット作」新シリーズが日本ではもうウケなくなったワケ/大高宏雄の「映画一直線」