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名将・古葉竹識が生んだ長嶋清幸の日本プロ野球界初「背番号0」誕生秘話

 広島、中日、ロッテ、阪神とセ・パ4球団を渡り歩いた長嶋清幸氏といえば、外野手としてゴールデングラブ賞を受賞したこと4度。1983年、後に巨人の川相昌弘氏やロッテの初芝清氏などの実力者がつけた背番号「0」を、日本プロ野球で初めてつけたことでも有名だ。

 その長嶋氏が、広島時代のチームメイト・高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル「よしひこチャンネル」に出演(11月21日付)。その背番号「0」の誕生秘話を明かした。

 当時は、1ケタの背番号をつけることが一流選手のステータスだった。しかし、広島は黄金時代で、高橋氏は「2」、衣笠祥雄氏は「3」、山本浩二氏は「8」など、1~9までは埋まっていた。そのため長嶋氏は、古葉竹識監督に「0番って大丈夫ですかね?」と背番号66番からの変更を直談判。すると「0つけたいんか? ちょっと聞いてみようか…」とコミッショナーに確認を取ってくれ、承認を得たのだという。

 見事、背番号「0」を獲得した長嶋氏は、その年のキャンプで「0からのスタート」とキャッチコピーが付き、マスコミからは写真撮影の際、背中を見せながら振り返って欲しいとの要望が殺到。「揚げ句の果てに首痛めて…」と高橋氏の笑いを誘う一幕も見せた。

「背番号0」の誕生は、広島黄金期と古葉監督の温情から成った初の快挙であったことがわかる、見応えのある回だった。

(ユーチューブライター・所ひで)

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