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田淵幸一、「巨人V9を阻止」なら「時代変わっていたね」と回顧した真意とは?

 1973年10月22日は、甲子園球場で開催された「阪神─巨人」の最終戦が行われた日だ。巨人が「9対0」で阪神を下し、セ・リーグ9連覇を成し遂げた年である(この後日本シリーズも制し、巨人のV9時代と呼ばれた)。

 しかし、この年は、9連覇阻止も不可能ではないほど、阪神が優勢だった。最終戦の2日前、10月20日に中日球場で行われた対中日戦は、引き分けでも阪神の優勝が決まる試合だったのだが、エースの江夏豊氏が打ちこまれて惜敗。涙を飲んだのである…。

 そんな当時の状況などについて、当時、阪神でバッテリーを組んでいた江夏氏と田淵幸一氏が、プロ野球OBが1300人所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に出演して振り返っている(11月22日付け投稿回)。

 それによると、問題の20日の中日戦で、中日のピッチャーは、田淵氏にとって同学年であり、六大学野球でしのぎを削った盟友・星野仙一氏(故人)だった。

「星野、友達だからな、優勝させてくれると思うやん?」と田淵氏。しかし、阪神打線はことごとく打ち取られ、後日、星野氏に訊くと、真ん中に放っていたのだが、阪神打線がガチガチに緊張して打てなかったことから、「こんなチームに優勝させるな」と、中日が本気になった結果だったのだとか…。

 この年、江夏氏と熱い抱擁を交わして優勝を決めるイメージを描いていた田淵氏にとっては、「終わった後、1週間ね、マンション出れなかったよ。(中略)もし勝ってたら時代変わってたね。トレードも無かったんじゃない?」との衝撃だったようだ。つまり、自身が79年に西武、江夏氏が76年に南海に移籍することなく、生涯阪神だったのでは…と推論を交えて口にしたのだった。

「タラレバ」はない勝負の世界だが、黄金バッテリーとも称された両氏を生涯、阪神で見たかった…この動画を観てそんな熱い思いを募らせた虎ファンも多いのではないだろうか?

(ユーチューブライター・所ひで)

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