芸能

上島竜兵が有吉弘行に託していた「遺言」の中身「俺の葬式の時には熱湯を…」/坂下ブーランの「地獄耳」芸能

 有吉弘行が生前の上島竜兵に深く感謝していたのは、仕事がない時代、毎晩のように飲みに誘われ、

「お前は面白いぞ。大丈夫だぞ」

 と言って励ましてくれたからということになっているが、上島を愛してやまないのには、もっと深いところに理由があった。

 ヒマな有吉がダチョウ倶楽部のラジオ番組に遊びに行き、収録スタジオの近くをウロウロしていた時、若い女の子がモジモジしながら、駐車場の中に消えて行くのを目撃した。有吉が回想する。

「あんな若いコが駐車場に消えて行くって、何か悪いことでもしてんじゃないかなって、後を付けて行ったの。近づいたら、ガサガサって音がして、女の子がズボン上げながらどっか行っちゃったの。『コラ!おい!』って言ったけど、振り向かずにどっか逃げちゃって。そのコのいた場所を見たら、湯気が立ってて。オシッコしてたんだよな。それ見た時に『いいもんだな』って思ったの。そのコも恥ずかしかったろうなって。俺も忘れられないけど」

 まだ上島との関係性もできておらず、エピソードもあまりなかった有吉が、その話をダチョウ倶楽部に明かすことになった。

「俺が『オシッコした女の子がいたんですよ!』って言ったら、上島さんは『儲けたなぁ』って言ったの。それで、俺は上島さんのことを好きになったの。これはあんまり言ってないんだけど…」

 そう上島の人柄を振り返ったのだ。

 ビートたけしは、

「上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい」

 と、しみじみ。明石家さんまも、

「ほんとに好きな芸人で、好きな後輩の男が、いちばん嫌いな死に方をしたからね。ちょっとね、腹が立っているというのが事実ですよ」

 と、大事な仲間の自死を悔やんでいる。

 たけしやさんまの「どんなことがあっても笑って死ぬ」「生きてるだけで丸儲け」という芸人としての信念とは違った形で幕を閉じてしまったが上島。だが先輩後輩関係なく、笑いの才能のある人に憧れたからこそ、誰からも慕われる稀有な芸人になったことは間違いない。

 上島から「俺の葬式の時には、俺の顔に熱湯をブッかけてくれよ!」と遺言を託されていたほどの仲だった有吉は、きっと人知れず実行していることだろう。

坂下ブーラン(さかした・ぶーらん):1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発をめざして奮闘中。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
「昔のヒット作」新シリーズが日本ではもうウケなくなったワケ/大高宏雄の「映画一直線」
5
大阪なんばディープスポット「味園ビル」閉鎖に「中国人が土地を買い取った」という不穏なウワサ