芸能

昭和美女 驚愕の「炎上スキャンダル」〈インタビュー・横須賀昌美〉「ニャンニャン写真」で全てのCMが打ち切りに!

 第二の「ニャンニャン事件」。84年当時、そう仰々しくマスコミに報じられた清純派タレント・横須賀昌美(60)。この事件の余波でCM解除など莫大な違約金を背負ったが、そんな彼女を「Vシネの女王」として復活させたのは、リベンジへの強い執念だった。

 写真誌に掲載されたのは、その頃お付き合いしていた彼と友人。3人でいる時に、ほんの悪ふざけ、軽い気持ちで撮ってもらった1枚です。いわゆるニコパチ(ニコッとパチリ)でもわかるように、深い意味などありません。もちろん、それが流出するなんて思いもしなかったし、ましてや騒動の火元になるなんて‥‥ただ、実際に起こった結果を考えてみると、若かったとはいえ軽率だったとは思います。

 80年、資生堂のキャンペーンガールとしてモデルデビュー。当時、資生堂の“顔”として選ばれることはタレントとして成功の階段に足をかけたに等しく、実際、その後も続々と有名企業のオファーが舞い込む。だが、清純派至上時代の芸能界でスキャンダルを起こした代償は、あまりに大きかった。

 契約していたCMは全て打ち切り。その違約金を支払うことになって。私個人と事務所で返すことになったのですが、まず個人として貯金全ての3000万。さらに、そこから足りない部分は、赤坂や六本木で夜のお仕事をして2年で返済しました。幸か不幸かまだバブル期で、クラブで働くと結構なギャラがいただけたのです。動機がどうであれ、私の行動から起こした不始末、そう思って借金だけは必ず返そうとガムシャラに仕事して。結果的に短期間で返済できたことは、その後の芸能界での生活や自分の人生においてもプラスに働いたと思います。

 自身の債務は努力で全うできたが、厳しかったのは周囲への反響だ。特に肉親への影響は、彼女にとって辛かったという。

 その頃、家族は父が勤める企業の栃木県の寮に住んでいました。マスコミに追いかけられた時、私も一時そこに避難しましたし。ところが、そこに多数のマスコミが押しかけてきて、夜も昼も取材攻勢‥‥。私は仕方ないとしても、家族は普通の人です。しかも、寮だから近隣はみんな父の同僚。結果的にその人たちに迷惑をかけてしまった。ただ、その時の母の毅然とした対応は、よく覚えています。

 マスコミのみなさんの前に出て「娘はきちんとした交際をしていたし、(相手の)家族の方にも挨拶をしています。何も悪いことはしていません。ただ、近所の方の迷惑になるので、これ以上、押しかけるのは勘弁してほしい」って。まあ、それでも取材は止まらなかったですが(笑)。

 違約金こそ払い終わったが“謹慎期間”を過ぎても清純派アイドルとして復活することはなかった。そんな彼女が活路を見出したのは、当時はやり始めたVシネマでの仕事。そこに居場所を見つけ、横須賀は「Vシネの女王」と呼ばれるほどの活躍をみせた。

 Vシネをあそこまで頑張れたのは、やはりあの騒動があったからですね。芸能界への未練というより、このままでは終われない、というリベンジの気持ちが強かったんです。Vシネ以外でも連動して写真集なども出させていただきました。役柄上や写真集ではヌードになるシーンもありましたが、それほど気にはしていませんでしたね。だって写真集などは、海外やキレイな場所で美しく撮ってもらえるわけだし、ヌードのどこがいけないのかと。

 両親もそんな私の仕事の姿勢を見守ってくれました。田舎なので「あんな仕事までして」という陰口も聞こえたみたいですが「娘は自分の仕事をきちんとしているだけ。自分たちがどうこう言う問題ではない」とはっきり言ってくれて。それは心強かったですね。

 38歳の時、生まれ故郷の金沢の繁華街・片町でスナックを開業。美人ママとして人気店となったが、19年12月に閉店している。理由は高齢の母親と過ごす時間を作るためだった。

 父は残念ながら亡くなってしまいましたが、一緒に私を支えてくれた母のためにも昼の仕事に戻ろうと。今は派遣を中心に仕事をしつつ、芸能界のお仕事も続けてはいます。ただ、高齢の母のことを考えると、コロナ禍の中でアクティブなお仕事はやりづらいかな。

 一人息子は現在、IT企業で働いているので心配ないですし、これからは自分のペースでお仕事を続けていきたいと思っています。そうそう、近いうちにYouTubeを始める予定なんです。まだまだリベンジは続きますね(笑)。

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