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阪神「交流戦V」が死活問題になる「チケット販売方法」をめぐるフトコロ事情

 阪神タイガースは6月7日のソフトバンクとの交流戦に2対0で勝利し、今シーズン2度目の6連勝で交流戦首位に浮上した。

 この日も前カードの日本ハム戦でホームランを量産した大山悠輔のタイムリーヒットで先制。先発した西勇輝も踏ん張り、中継ぎ陣が無失点リレーで逃げ切った。

 シーズン序盤には9連敗するなど、いいところが何ひとつなかったが、節目の交流戦で一気に上り調子に切り替わった。矢野燿大監督は以前との違いについて「分からないよ」と戸惑いながらも「チーム全体的にいい流れで勝てている」と手ごたえを口にした。さる球界OBが、

「この時期にチームが勝ち出して、球団はだいぶ助かっているのではないか」

 と話すには、理由がある。今年の甲子園球場の入場券の発売が、以前と異なるからだという。

「新型コロナウイルス感染拡大前の19年までは全席指定で早く売り切りたいため、一部の試合を除いて3月1日から一斉に発売をしていた。ところが一昨年と昨年はコロナ禍で選手の編成ができず、いきなり試合が中止、延期になることが続出したのです。座席も間引きして発売していたため、一気に売れなくなった。今年も6月分までは3月から発売が始まったものの、7月以降は5月下旬からと、セパレート販売に踏み切った。ファン心理として勝ち試合を求める中で、シーズン中の成績は例年以上に重要。セ・リーグでは依然、最下位ですが、もし交流戦で優勝すれば起爆剤になる」(球団関係者)

 プロ野球は3年ぶりのフル動員が可能になったが、交流戦は球団の懐事情も左右するのだ。

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