待ちに待ったペナントレースがいよいよ開幕し、さっそく熱を帯びてきたプロ野球。シーズン前哨戦であるオープン戦を終え、各チームとも戦闘モードへ突入し、ファンの方々も応援するチームの熱戦を期待していることだと思います。
そんな今回は、シーズン開幕直後ということで私なりのペナントレースの順位予想をしたいと思います。
今シーズンも、圧倒的な強さを見せるのは巨人でしょう。悔しいですが、私もセ・リーグの1位は巨人と予想しました。
理由はテレビ、新聞などで語られるように、その穴の少なさ。打っては1番坂本勇人、2番片岡治大、3番長野久義、4番村田修一、5番阿部慎之助といった、ヒットを狙えるアベレージヒッターから勝負の決め手となるホームランを打てるパワーヒッターまで、実にバラエティに富んだ打者がそろい、守っては内海哲也や菅野智之といった先発4本柱が並んでいます。
オープン戦での防御率は3.90と、やや高めの数字を記録しましたが、これは先発陣の調整を優先したため。昨年42セーブという驚異の成績を残した西村健太朗を筆頭に、38ホールドの山口鉄也、40ホールドのスコット・マシソンという強力な抑え投手たちはいまだに健在。彼らが試合で本来の役目を果たせば、防御率がよくなるのは間違いありません。
そして、最も争いが激化するのは2位、3位、4位の3チーム。私の予想では2位は阪神、3位広島、4位横浜です。
とはいっても、この3チームは三つ巴状態。順位をつけたものの、いつその順番がひっくり返ってもおかしくないほど実力は互角。
阪神は、オープン戦ではなかなか勝てませんでしたが、昨シーズンの2位チーム。当然、去年の布陣でもまったく戦えないチームではありませんでした。ただし、昨シーズンのままでは巨人に勝てないのは和田監督も理解しているところ。
だからこそ、鍵を握るのは4番であるゴメスの仕上がりです。彼が4番として機能して、流れを変えられるようなホームランを打てれば、巨人とも対等に戦える可能性も高くなります。しかし、彼が4番の仕事ができなければ、チーム自体の大幅な打順変更だってありうるのも事実です。
私が最も怖いのは4番のゴメス、7番の福留のコンディションの悪さが重なった瞬間です。1番、2番、3番と作った打線の流れはゴメスで切れてしまうし、5番、6番の下位打線でのチャンスも福留が潰してしまうことになる。
つまり2人の不調は必然的に打線に2つの切れ目が入ってしまうということになるのです。1番から8番の中で2度も打線を切られてしまっては、いくら阪神が点を入れようとつなげても、結局は無得点のまま回が終わってしまいます。
不調と言われるゴメス、福留両選手の活躍こそが阪神のAクラス入りをかなえる条件になるのです。