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花王&銀のさら「国際カミングアウトデー」便乗ツイート猛批判は妥当なのか

 花王メリットの公式Twitterが「国際カミングアウトデー」に便乗し、商品を宣伝ツイート。これに批判が殺到し、謝罪する事態に追い込まれた。

 同アカウントは10月11日、「#メリット ってどんなシャンプーなのか知らんし。 というあなたに話しかけています。 実は…#ノンシリコーン シャンプーなんですよ。 #国際カミングアウトデー ということで、 みなさんが知らなそうなことをカミングアウトしてみました。。。」と商品を宣伝するツイートを投稿した。

 国際カミングアウトデーは、LGBTQなど性的マイノリティーがカミングアウトを祝い、前向きに支援しようとする日。花王のツイートを糾弾する向きは「LGBTQの人たちがカミングアウトできずにどれだけ苦しんでいるかを分かっていない」という主張だ。

 一方で「ただの言葉狩りにしか思えない」「批判している人たちの中に、国際カミングアウトデーをちゃんと理解していた人はどれくらいいるんだろう」と擁護する声も、少なくなかった。

 この騒動を受けて、花王メリットは「このたびは、『国際カミングアウトデー』を正しく理解せず、思慮に欠けた投稿をしたことについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪しているのだが、

「実際に不快な気分になった人もいるかもしれませんが、謝罪まではやりすぎにも思えます。むしろ、寄ってたかって叩くことで、性的マイノリティーの人たちがカミングアウトしにくい環境を作ってしまう可能性もあるのではないでしょうか」(フリージャーナリスト)

 ちなみに、宅配寿司の「銀のさら」も国際カミングアウトデーに「銀のさらは、実はサンドイッチ店から始まった。#カミングアウトの日」と投稿。こちらも批判を受けて謝罪しているが、はたしてそこまで追い込む必要があるのか。

 誰のために批判しているのかを、少し立ち止まって考えた方がいいのでは…。

(小林洋三)

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