芸能

小向美奈子「薬物裁判」で始まった「全脱ぎ争奪戦」の高額ギャラ/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

「同じ過ちは繰り返しません。反省しています」

 09年2月26日、東京地裁前。薬物逮捕によって懲役1年、執行猶予3年を言い渡された元グラドル・小向美奈子は、集まった報道陣を前に、そう言って目を伏せた。

 小向はこの年の1月22日、午後8時過ぎ、六本木の路上で逮捕されたのだが、そのきっかけが、元交際相手Aが彼女の自宅マンションに侵入し、現行犯逮捕されたことだった。警視庁担当記者によれば、

「実は昨年春まで、小向はAの自宅マンションで同棲していて、警察がAの自宅を家宅捜査した際、吸引器具と、それに付着した微量な『白い粉』が発見されたそうです」

 Aが取調べで「2人で所持していた」と供述して逮捕となったが、被告人質問で小向は「Aから強要されて(薬物を)始めました。断ると殴られたりするので、怖くて断れなかった」として、起訴事実を全面的に認めたため、裁判官の判断で「即決裁判」が適用。有罪判決が下ったというわけである。

 法廷にいた時と同じ、グレーのスーツに白いブラウスのまま会見に臨んだ彼女は、今後の芸能活動について「今は考えていません」としながらも「あらためて…でも(芸能界に)戻るのは難しいと思います」と唇をかみしめた。艶系女優転身の可能性については、押し黙ったままだった。

 とはいえ、メーカー関係者を取材すると、「水面下では既に争奪戦がスタートしている」として、こんな答えが返ってきた。

「実は前年9月に彼女が所属事務所を解雇されてから、複数のメーカーやコーディネーターが接触を図っていたんです。しかし、今回の逮捕により、事実上白紙の状態に戻ってしまった。逆に言えば、地上波への出演が難しくなったことで、オファーしやすくなったという側面もあります。あとは、どのメーカーがどの程度の金額で折り合いをつけるかが焦点になるはず。当然ウチも、ある程度の高額ギャラを提示しています」

 その後、彼女は6月5日から25日間連続で、浅草ロック座の「25周年特別興行第一弾」に、特別ゲストとして出演。しかし前所属事務所が契約違反を理由に、出演禁止を求める仮処分を申請。東京地方裁判が出演禁止を命令した中での出演となったことで、またもや芸能マスコミを騒がせることになった。

 結局、2年後の11年9月、小向は「アリスJAPAN」と専属契約。10月にはデビュー作を発売した。これは空前の大ヒットを記録することになるが、はたして彼女を「オトした」高額ギャラとは…。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
水泳連盟会長にケンカを仕掛けた千葉すず「記録突破でも五輪落ち」裁判/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
2
超残虐!「牛裂きの刑」で少年をバラバラにした戦国大名の暴政三昧
3
【メジャー発掘秘話】多田野数人「ビデオ出演」スキャンダルに「たった一度の過ちだった」悔恨コメント
4
水原一平が訴追されて大谷翔平の「次なる問題」は真美子夫人の「語学力アップ」【2024年4月BEST】
5
南海トラフの「前震」が目前の「中京圏・関西圏・四国南部」/能登半島地震の次に必ず起きる「6つの大惨事」(5)