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三浦カズの引退後シナリオが浮上「外国人選手の代理人になる」

 キングカズは日本代表監督にならないのか。

 今季、JFL鈴鹿ポイントゲッターズでプレーした三浦知良のポルトガル2部オリベイレンセへの移籍が浮上している。すでに現地での施設見学と環境チェック、監督らスタッフとの話し合いを終えているという。

 鈴鹿とのレンタル契約は来年1月末まで。それ以降は所属先の横浜FCに戻り、今季と同様に所属先を探すことになる。その第1候補がオリベイレンセだ。

 同チームは今年11月に、横浜FCを保有する「ONODERA GROUP」が経営権を取得。将来的に1部昇格を目指す、若手主体のチームだ。そんな内情だけに、ペドロ・メゲル監督はカズの豊富な経験に注目。チームとしてもジャパンマネーを期待できると判断し、今回の移籍話となった。

 カズにとっても、5カ国目となるポルトガルでプレーをするメリットは大きい。55歳という年齢を考えれば、そう長くは現役を続けられない。当然、第二の人生を模索しなくてはいけない時期にきているのだ。古くからカズを取材してきたサッカーライターが言う。

「カズには引退後、外国人選手の代理人になるという話が前からある。当然、プロ選手としてデビューし、今でも永住権を持つブラジルとのパイプは太い。イタリアやクロアチア、オーストラリアでもプレーしたことで、それらの国にも人脈がある。そこにヨーロッパの強豪国、ポルトガル人脈が加わるのは、プラスでしかない」

 カズは日本代表監督、Jリーグの監督を務めるために必要な、JFA公認S級コーチのライセンスを保持していない。S級ライセンス養成講習会に参加するにはA級、B級など下のカテゴリーのライセンスを段階的に取得することが義務づけられており、現役時代にどれほど実績を残しても、例外は認められていない。

 取得には10年かかるともいわれており、実質、指導者への道は閉ざされている。キングカズは、ともにドーハの悲劇を味わった森保一代表監督とは別の立場で、日本サッカー界を支えていくことになるだろう。

(阿部勝彦)

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