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「プロ野球戦力外通告」特番出演を嫌がる選手が増えるのはなぜか

 12月27日に放送される「プロ野球戦力外通告」(TBS系)。今年は元広島、楽天でプレーした福井優也と、元オリックス・海田智行を中心に展開される。

 11月に楽天生命パーク宮城で行われた「プロ野球12球団合同トライアウト」でも、同局の密着カメラが選手たちについて回っていた。

「選手はもちろん、家族も、小型カメラを手にしたスタッフが撮影していました。コロナ禍で現在は球場周辺での取材は原則禁止ですが、それでも日本野球機構(NPB)のスタッフに見つからないような感じで撮影していましたね」(居合わせた客)

 悲壮感を漂わせながらもう一度、活躍した舞台に戻る姿を追うコンセプトの番組だが、年々、敬遠する選手は増えている。

「1カ月ほど密着されて、提示されるギャラは選手によって異なります。人気選手や知名度が高い人なら30~40万円程度。無名なら10万円まで下がることもありました。ギャラもさることながら、あの番組に出たら『カネのためなら家族も売ってしまうのか』という声がSNSにあふれ返りますが、選手はそれをいちばん気にしている。深刻に思い詰めるイメージがついて回るのを嫌がって、断る選手も多い」(TBS関係者)

 コロナ禍前は、戦力外通告を受けそうな日にスタッフが全国に散らばって、出演オファーをかけに行く姿もあった。この番組が不成立となる日も近いのかもしれない。

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