芸能

2023年「まるごとズバリ大予測」〈テレビ・配信〉ダウンタウンまでが「通販番組」MCに参入

 テレビ業界にとって今年は「新しい稼ぎ方」を模索する1年になりそうだ。

 国際プロデューサーの仁龍之介氏が語る。

「どれだけ物が売れたかわからないテレビCMよりも、宣伝効果が可視化されるネット広告に出稿したほうが企業としてもメリットが大きい。スポンサーに広告枠を売って番組を作るだけの収益構造はいよいよ限界です。今後は都市開発やイベントといった非テレビ事業、コンテンツライツ関連でのマネタイズの比重がさらに大きくなるでしょう

「大いに伸びしろがある分野」として「テレビ通販」を挙げて、仁氏が続ける。

「『いいものプレミアム』(フジテレビ系)、『日テレポシュレ』(日本テレビ系)など各局がネットと連動した通販事業を行っていますが、今後のモデルケースとなりそうなのがテレビ朝日の通販番組『今田耕司★ヒットの世界 東大生が通販してみた!!』です。芸能人と東大生が商品を忖度なしに調査する内容で、バラエティーとしても成立している。今後はこうした『売るだけではないテレビ通販』が主流となってくるでしょう

 かつては旬を過ぎたタレントが起用される印象が強かったが、今や大物芸能人がこぞって登場する通販番組。今田の他、ヒロミ、麒麟の川島明といったMCクラスの芸能人が出演している。芸能プロ関係者は言う。

近く通販番組が地上波ゴールデンで放送されるかもしれません。業界内では吉本芸人がトークを交えて商品を宣伝するBSよしもとの通販番組『チーキーズストア』が面白いと評判で、これと同じコンセプトで地上波の特番を制作するプランが出ているんです。目玉となるプレゼンターはダウンタウン。実現すれば通販番組の歴史が塗り替わりますよ」(前出・芸能プロ関係者)

 片や配信事業で注目を集めるのは、昨年のカタールW杯全試合中継で存在感を発揮したABEMA。さらなる躍進が続きそうだ。

次に目をつけているのが3月の『WBC放映権』です。解説もW杯での本田圭佑に負けないくらいインパクトある人選を見据えていて、社内では『なんとしてもイチローを確保せよ』の号令がかかっています。悲願である黒字化を目指しています」(ABEMA関係者)

 さて、テレビ各局が狙うのはABEMAの2匹目のドジョウだ。民放局関係者が語る。

「フジテレビのFODなど既存の公式配信サービスは外資系のNetflix、アマゾンプライムビデオに大幅に後れを取り、このままではジリ貧。今後は現行のサービスに生配信を取り入れた『ABEMAモデル』に移行するのは必然です。テレビ朝日がABEMAの事業に乗り出す以前、キー局主導のネットテレビでは05年にスタートした『第2日本テレビ』があえなく失敗していますが、ようやく時代が追いついてきた。23年は各局にとってネット生配信再チャレンジの年になるはずです

 とはいえ、敗退は許されない。各局ともに“勝利の方程式”を頭に描いているという。

「ABEMAが軌道に乗り始めたのは、年間200億円超の赤字を出してもテレ朝とのタッグで事業を続けた『サイバーエージェント』があってこそ。どの局でも『ネットテレビをやるには大手ITと組む必要がある』との認識です。23年にはあっと驚くタッグの発表があるかもしれません」(前出・民放局関係者)

 ネット配信に呑み込まれそうなテレビ業界は、激動の1年となりそうだ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
2
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
3
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
4
落合博満が「何の連絡もない」と困惑する「中日OB戦オファー事件」の舞台裏
5
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代