政治

2023年「まるごとズバリ大予測」〈国際情勢〉トランプ「ツイッター外交」でプーチンと手打ち

 まず気になるのは、ロシアが仕掛けるウクライナ戦争の行方だ。国際ジャーナリストの山田敏弘氏が解説する。

「昨年末、ウクライナのゼレンスキー大統領(44)がアメリカ議会まで行き、7兆円という凄い金額の援助を引き出してきた。ゼレンスキーがロシアと対抗できるのは、アメリカの支援ありきですが、上下議会がねじれている現在、バイデン大統領(80)の思惑通りにはいかないでしょう」(以下、「」内は山田氏)

 要はアメリカの動き一つということ。が、現状ではロシア・ウクライナともに戦線が膠着状態にあるのも事実だ。

「プーチン大統領(70)も、現時点では引くことはできず、今年は再び首都キーウへの総攻撃ということもありえます。ただ、お互い水面下では交渉をし、できるだけ早く戦争状態をやめたい。プーチンは口では戦術核も辞さず、みたいなことを言っていますが、実際に使うことはないと見ています

 となると最大級のリスクが減ることになるが‥‥。

「ただし、物事には最悪パターンへの変化もありえます。そのシナリオとはプーチンが軍などの強硬派に押されて、国内での基盤が危うくなった場合です。そうなると、失脚する前に最後の手段、戦術核での攻撃という考えも出てくるかもしれない。これは文字通り最悪の展開で、NATOのレッドラインとなる『生物化学兵器プラス核兵器の使用』を越えてしまう。その場合は絶対に反撃しなくてはいけない。それが泥仕合になれば、本当の意味で欧州から始まる世界大戦になりかねません」

 さらに非常事態が連鎖するシナリオも想定される。そのケースとは──。

「アメリカが欧州への軍事介入を行ったとしたら、相対的に東アジアでの軍事的な比重が軽くなる。すると、その隙を狙って中国の習近平国家主席(69)が台湾侵攻に踏み切る可能性がある。さらに玉突きで、北朝鮮が韓国、そして日本への攻撃に踏み切って──

 もちろん想定しうる最悪のケースではあるが、その口火を切るのは北朝鮮による大規模なサイバー攻撃だと分析する。

「一昨年、徳島の病院がランサムウェアによるサイバー攻撃を受けましたが、これはロシアの一民間組織の脅迫(金を要求)でした。これが国家規模でのサイバー攻撃となれば、その被害は甚大です。同じ病院でたとえてみましょう。都内の基幹病院が攻撃を受けて機能マヒに陥れば、命を預けている患者はもちろん、多くの人たちに大変な混乱が生じる。基幹病院などのサイバーセキュリティは高いですが、その周辺、出入り業者などまで含めたら全てが安全とは言えないでしょう

 それこそ1万人単位の被害が出る、原爆投下級の悲惨な展開も想像しうる。

 暗い方向ばかりでなく、ひょんなところから状況が変わる展開もあるという。

「それは米トランプ前大統領(76)の動向です。いまだ保守層からのトランプ待望論は強い。彼の最大の武器だったツイッターが永久凍結されていましたが、イーロン・マスクに経営者が変わって解除されました。現在、トランプは自身が立ち上げたメディアのみでしか発信していませんが、無党派層、中間層を取り込むにはツイッターが必要というのを理解している。そのタイミングを計っているのだと思います」

 トランプのツイッター復帰がどう世界情勢にかかわるというのだろうか。

「トランプが有力‥‥となってくれば、ロシアはもちろん中国もその様子を見ることが予想されます。トランプは、いわゆる“西側の価値”に拘泥する人物ではない。それがロシアなどの期待を生み、歩み寄りの方向が見えてくる。つまり、カオスをカオスでもって制するワケです」

 トランプが救世主? まさにウルトラCだ。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」
3
「巨人・大城卓三はFA宣言して巨人を出ていく」高木豊の見解を後押しする「阿部監督の起用法」と「契約」
4
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
5
トレバー・バウアー「メジャーリーグに動きなし」で「DeNA復帰」Xデーは交流戦明け