社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<不整脈>9割は放置してもOK。1割は生命の危険も!

 突然死の危険もある「不整脈」。脈のリズムや頻度が不規則に打つ状態を指すが、安静時の脈拍は、実に1日に約10万回程度拍動している。しかし、何らかの原因によりこのリズムが崩れることがあるのだ。

「不整脈」は3種類に分類される。

 1つ目は「期外収縮不整脈」。脈が一瞬飛んだり、リズムが乱れて不規則な打ち方をしたりする。症状として、胸がドキドキしたり、詰まった感覚などが現れる。

 2つ目は、通常よりも脈がかなり遅くなる「徐脈性不整脈」だ。1分間の拍動が50回未満の場合はこれに該当する。症状として、息切れやだるさ、足のむくみ、めまいなどが現れる。

 3つ目が、脈が異常に速くなる「頻脈性不整脈」だ。1分間の拍動が100回以上だとこれに該当する。脈拍数が増加するにつれて、動悸、めまい、冷や汗、吐き気などの症状が現れてくる。

 この不整脈から心臓弁膜症が検出されることもある。また、放置しておくと心筋梗塞や心不全を起こすこともあるのだ。加齢も影響し、特に60歳を超えると、誰にでも起こり得るので注意が必要。他にも、高血圧、生活習慣なども影響することが多い。

 不整脈は自分で脈拍をチェックすることである程度は診断できる。まず、手のひらを上向きにして、人さし指、中指、薬指の3本の指の腹で、親指側の手首を触り、10~15秒ほど脈に触れる。その際に、不規則に感じたり、1分間に60~100回程度の脈拍ではなかった場合は不整脈の疑いがある。

「不整脈」は漠然とした怖いイメージがあるが、9割程度は治療しなくても問題はない。残りの1割は命に関わる危険がある。脈の乱れに加えて、動機や胸部の痛みなどの症状がある際には、必ず医療機関を受診しよう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
「昔のヒット作」新シリーズが日本ではもうウケなくなったワケ/大高宏雄の「映画一直線」
5
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」