芸能

「新幹線で出くわした変な有名人」ひたすら顔面チェックのM-1芸人と隙間から視線を送る女

 新幹線に乗ると、有名人と会うことがある。顔見知りならともかく、知らぬフリをすることが多い。

 あれは10年近く前のことだった。大阪から東京へと移動する際、普通車の指定席が満員だったので、グリーン車に乗ることになった。新聞に目を通しながら、ヒョイと通路の向こう側の後ろの席を見やると、若い男性がスマホを色々な方向に向けている。どこかで見た顔だなぁと思ったが詮索はせず、トイレに行って戻ってくる際に、チラリと確認。スマホの鏡の機能を使い、自分の顔をチェックしていたのだ。

 なんだコイツ、自分の顔ばかりチェックしてナルシストか…と思いながらよくよく確認すると、06年にM─1グランプリで優勝した、チュートリアルの福田充徳だった。

 11年に大酒飲みが災いして急性膵炎で入院し、15キロも痩せた福田は別人のようだった。おそらくインプラントをした白い歯並びをチェックしたり、自分の顔をいろいろな角度から眺めていたのだ。それはなんと東京駅に着くまで続いたから、異様であった。

 これと同じく、大阪から東京行きのグリーン車に乗った時のことである。私は誰かに見られているような気配を感じて周囲を見渡すも、誰もいない。おかしいなぁと思いながら、小説を読んでいると、やはり視線を感じる。

 すると前の席の隙間から目が向けられていることに気が付いた。トイレに行くフリをして、前の席に座っている者の正体をチェックすることにする。小柄な女性が腰掛けていたのだが、それは吉本興業の山田花子だったのだ。

 私は彼女と面識はないハズだ。そうやって後ろの席を隙間から見やるのが、彼女の趣味だったのだろうか。今思い出しても、不思議な体験である。

「花子は変わっているから、そんなことをしても不思議じゃないですよ」

 吉本の芸人からそう言って笑われたが、隙間から目だけが動くのを見るのは、不気味なものであった。

(深山渓)

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