事件

大阪カラオケパブ刺殺事件で浮かび上がる「出禁にできない常連客」との「断ち切れない関係」

 大阪市のカラオケパブで女性オーナーを殺害した罪に問われた男の控訴審が、5月22日に大阪高裁で開かれた。被告側は「犯人性を争う」などとして、無罪を主張した。1審では懲役20年の判決を受けている。

 宮本浩志被告は一昨年6月、大阪・天満のカラオケパブ「ごまちゃん」の経営者だった稲田真優子さん(当時25歳)の首や胸などを刃物で刺し、殺害したとされる。宮本被告は稲田さんに一方的な好意を寄せ、執拗なLINEや電話を繰り返した挙げ句、犯行に及んだとみられている。

 被害者の女性と同じく大阪市内でスナックを経営するママは、スナックと客の断ち切れない関係性について、次のように語る。

「スナックでは常連客であればあるほど、出禁にしづらいんです。例えば店内で他のお客さんと喧嘩した、酔っ払って店の看板を蹴って壊した…などのトラブルを起こせば、出禁にできます。ところが今回の事件のように、しつこく連絡をしてくるなどの理由だけでは、出禁にすることは難しいんです」

 クラブのように黒服がいないスナックでは、ママが単独で業務を行なわなければならない。客との間になんらかのトラブルが生じても、自ら解決を強いられる。

「お客さんに『あなた出禁ね』と言っても、酔っ払っていれば忘れてしまうこともあります。それで店に来られて、ヘタに入店を拒否して逆恨み…なんてことにもなりかねません。強く言っても、お客さんに分かってもらえないこともありますし」

 なお、稲田さんは宮本被告に対し「もう店には来ないでいただけますか」とLINEを送ったものの、「まゆにはかなわないな。ほんと魔法使いだね。(中略)まゆの声聞けてぐっすり眠れそうです。ありがとうね」と、全く噛み合わないメッセージを返している。

 そして4日後の6月11日、宮本被告は客として店を訪れた後、閉店後に稲田さんが一人になるのを見計らい、店に侵入して…。

「話が噛み合わないお客さんも、中にはいます。今回の事件はスナックを経営する人にとっては、他人事ではないんです」

 先のママはそう語るのだった。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
広島・新井良太2軍コーチ「地元女子アナと結婚」までの「夜の歓楽街」寂しい活動
5
「昔のヒット作」新シリーズが日本ではもうウケなくなったワケ/大高宏雄の「映画一直線」