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セ・リーグ「3強天王山」に水を差す“優勝妨害”戦犯は誰?(3)広島が頭を抱える主砲のスランプ

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 9月2日~4日の巨人戦で3タテを喫した広島は、まさに崖っぷちである。

「逆転優勝するには9月15日から始まる対巨人戦で3連勝するしか望みはない。しかし、エースの前田健太(26)の調子がいまひとつ上がらないのが大きな不安要素ですね」(高橋氏)

 ポスティング制度によるメジャー移籍を目指すマエケンが登板する試合には、毎回ヤンキースなど複数の大リーグ球団のスカウトが視察に来ているという。

「ところが肝心の巨人戦で2試合続けて勝負どころで打ち込まれ、敗戦投手になるなど、今季のマエケンは『ここぞ』という場面で勝ち切るというエースの働きがまったくできていません。そんな姿に広島OBから『手を抜いて投げてる』との意見が出ているんです。というのも、前田のメジャー移籍は昨オフから水面下で準備が進み、一部球団とは入団交渉に向けて話ができているといいます。それならば、ヘタにケガなんかしたくないだろうというわけです。15日からの天王山で、野村謙二郎監督(47)はマエケンをスクランブル登板させたい意向なのですが、故障を恐れる本人は、渋っているといいます」(広島番記者)

 打線のほうではシーズン序盤にホームランを量産してチームを牽引したエルドレッド(34)の大スランプが大きな痛手だ。

「極度の打撃不振で8月14日に二軍落ち。その後、ウエスタン・リーグで特大の場外ホームランを放つなど、復調の兆しを見せていましたが、一軍再昇格後の4試合で15打数1安打と精彩を欠き再度登録抹消になった。不振の要因ですが、前半のド派手な活躍により今季で契約が切れるエルドレッドのもとにメジャー復帰のオファーが舞い込んでいるというんです。それに色気を出したエルドレッドは、一発を意識しすぎた粗いバッティングに変貌してしまった。現在はド真ん中のストレートもジャストミートできないほどの不振に陥っています」(広島番記者)

 投打ともに“優勝妨害ウイルス”が猛威を振るう点では、3球団とも横並び。1つのミスも許されない「天王山」で、ファンがショックで熱を出すようなプレーが飛び出さなければよいが‥‥。

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