スポーツ

大竹・村上・才木…阪神先発投手「防御率トップ3占拠」がわずか1日で消える「幻の記録」になるのはなぜか

 阪神タイガースは6月4日に行われたロッテ戦(甲子園)に2-0で勝利し、貯金を今季タイの18とした。

 阪神の先発投手・才木浩人は9回12奪三振、被安打3の力投で、今季初完封の4勝目。昨年9月のプロ入り初完封は6回降雨コールドだったため、9回を投げ切っての完封は初体験だ。

「才木は規定投球回に達し、防御率1.74で3位にランクインしました。1位は0.71の大竹耕太郎、2位は1.41の村上頌樹と、阪神の投手が上位3位まで独占の快挙です」(スポーツライター)

 3投手が優れているのは防御率だけではない。先発の役割を果たせたかどうかを示すQS(クオリティスタート=先発投手が6回以上投げて、自責点3以下に抑えること)では、大竹が8先発に対し、7QS。村上は7先発で6QS、才木も8先発で6QSと抜群なのだ。スポーツライターが続ける。

「大竹は現在、投手三冠王。巨人・戸郷翔征と並んで6勝のトップタイ、まだ負けていないので、勝率は10割です」

 ところが、阪神の防御率上位3人独占は、わずか1日で消えてしまう「幻の記録」なのだという。スポーツ紙デスクが解説する。

「投手の防御率は、規定投球回数をクリアした投手だけがランキングされます。規定投球回数はチームの試合数と同数ですので、現在、阪神の投手陣の規定投球回数は51(6月4日終了時点)。大竹の投球回は51、村上も51、才木は51回2/3。つまり6月5日のロッテ戦が行われれば規定投球回は52になりますから、規定を下回ることになる3投手はランキングから消える、ということなのです」

 今週、順調に試合が行われれば、村上は6月6日の楽天戦に登板予定。2回を投げれば再び規定投球回数に到達する。同様に10日の日本ハム戦に先発予定の大竹は6回、11日の日本ハム戦に先発予定の才木は6回1/3を投げれば、規定投球回数に再び到達する。

「3投手とも好調を持続していますので、次の試合でまた規定投球回に達するでしょう。しかしまだ規定ギリギリの投球回なので、しばらくは防御率ランキングに入ったり消えたりを続けることになりそうです」(前出・スポーツ紙デスク)

 はたして1週間後、阪神の3投手はどんな数字で防御率ランキングに登場するだろうか。

(石見剣)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
2
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
3
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
4
「3Aで最多安打記録」巨人に新加入の外国人ヘルナンデスに「超不吉なデータ」
5
豊臣秀吉の悪口に反論したら「耳と鼻をそがれて首を刎ねられた」悲劇の茶人